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サッカー観戦日記
by T.K.
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■プリンスリーグ関西 第3節 一条−V神戸 初橋−御影工
後半開始すぐ、スルーパスに安里が抜け出しGKとの1対1、これは好セーブ。しかし1分、左ライン際でオフサイドをかいくぐった木下がカーブを掛けた右上スミへ上手いシュート。一瞬ミスキックを疑ったボールの軌道が美しい弧を描きゴールイン。超ユース級のゴールだ。しかし負けじと一条も4分尾山が30mロングを叩き込み1−2と迫る。一条は中盤が良く機能し、中原のドリブルシュート、足立と岡林のワンツーなどチャンスも作るが、どうしてもプレーが小さく、最後は神戸守備陣の個人能力に止められる。逆に神戸・柳川は強靭な肉体を利して杉本さえも跳ね返し形を作ってしまう。そして落としを前を向いて受けるMFがタイミングを図ったパスで一条バックラインを破り始める。12分、またも一気に安里が抜け出してGKをもかわしゴール。1−3。以後神戸は再三ラインを突破するが、快晴の影響か運動量やプレスの精度も落ちた一条はどうすることも出来ない。最後の粘りで失点だけは免れる。結局1−3で神戸の勝利。後半のシュート数は5対8、被オフサイド数は1対3。神戸のシュートの多くがきっちり崩したものだった。

試合後、一条の保護者の方に少しお話を伺ったのだが、うっかり開幕2連敗だったのを2連勝と勘違いして「プリンスでは好調」などと言ってしまった。どうも失礼いたしました。



プリンスリーグ関西 第3節 初芝橋本−御影工
4月29日(祝)橿原運動公園 13時15分 ピッチ並 快晴 無風

初橋                御影工
−−−森健−−森拓−−− −−−坂口−−村上−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
−中−船津−−岡本−堀井 村田−秀村−−藤原−甲斐
−奥−中谷−−川尻−山道 渡辺−山下−−中尾−宇高
−−−−−大谷−−−−− −−−−−石子−−−−−

ともにさっぱり分からないチームだ。なにしろ生で観た事のある選手がひとりもいない。ただU−16候補のFW松下でさえポジションが約束されていない初橋に対し、御影工は昨年のレギュラーも県選抜もいない。初橋優位だろうと思っていたが、そうでもなかった。

御影工GK石子が絶えず的確なコーチングを送り、御影工はマークに乱れがない。石子は今年のプリンスで観た12人のGKの中では最もコーチング能力の高い選手だった。こういう選手がいれば、観るほうとしては選手の特定が容易で助かる(笑)。御影工の選手の個々の能力は高いとは言い難いものの、神の声に統率され連携は素晴しい。失礼ながら「獅子に率いられた羊の群れは羊に率いられた獅子の群れを駆逐する」という言葉が浮かんだ。攻撃面でも石子の的確な指示、小柄なテクニシャン甲斐のドリブル、藤原のゲームメイク、身体能力の高い村上のポスト&突破が噛み合い、形を作っていく。初橋も船津の力強い守備、堀井の飛び出しなど個人の力は光る。16分御影工の右FK、村田の左足を山下がヘッドで合わせて先制。初橋も徐々に大きなサイドチェンジを織り交ぜた攻撃で御影工のマークをかわしに掛かる。18分、山道が力強い切り返しから右クロス、ファーをカバーした甲斐の更に外の森拓弥の頭へ、しかし外れる。決定機。21分、初橋右FK、宇高の大外の森拓弥へ、石子好セーブ。30分には早くも初橋選手交代を行い、ややリズムを掴む。初橋のキック力や正確なサイドチェンジは御影工にとって未知の領域だったか。しかし徐々に適応し、35分過ぎからはイーブン。終了間際には御影工もFKから山下シュート、GK大谷セーブ。


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04月29日(木)
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