ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4382507hit]
■関西学生春季リーグ 第1節 関学大−近畿大 大体大−桃山大
後半も立ち上がりから出足に優る関学ペース。近大は前線の守備が甘く、中盤も甘く、DFラインの連携も甘い。力で劣る近大がガムシャラに守備をこなさない以上当然実力的に一枚上の関学が次々にチャンスを掴むことになる。2分、関学大、正面35mFKを鈴木が左足で狙いDFに当たったこぼれを岡野(4年・愛媛FC)シュートも弱い。3分、関学大、岡野が右に引いて受け中央へ反転スルーパスに亀ケ渕(3年・国見)が反応するがGK土田(2年・桐光学園)が飛び出してキャッチ。5分、関学大、カウンター亀ケ渕が右からゴールラインまで切れ込みマイナスのパスが正面の小松の足元へ、しかしシュートが遅れGK土田セーブ。決定機。7分、古家のアーリークロスがファーの小松へ、届かず。8分、関学大左スローインを岡村がダイレクト左足アーリークロスに亀ケ渕が飛び込むがDFがギリギリ前でカット。12分守生(3年・広島Y)がクリアを浅野に当て、そのまま角度のないところからシュート、GK水田(4年・神戸Y)正面で防ぐ。決定機。15分、近畿大左CK、石橋(4年・桐光)のキックのこぼれを江本(4年・G大阪Y)が狙うが大きく上に外れる。16分、関学大・橋本(4年・清風)のミドルをDFブロック、さらに岡野オーバーヘッドもGK土田セーブ。決定機。17分、近畿大・江口→片山(2年・G大阪Y)。同じポストプレーヤー。関学DF陣に歯が立たなかったので仕方がない。しかし片山もまた苦戦するのだった。近大は両SBが亀ケ渕・小松に苦戦する上に単独ミスが多くDFラインが崩壊してしまった。また両ウイングに正確なパスが出るのは中盤の守備の弱さにあり、ならば中盤が引いて守ればいいのだが2点ビハインドでそうもいかない。しかもFWがあまり守備をしないので中盤のスカスカ感が目立ってしまう。どこから手を着ければいいのか分からない。リーグ戦の間に修正できるのか、とにかく危険なチーム状態だ。26分、関学大右クロスを受けた岡野が前を向いてシュート、こぼれを橋本シュートもバーを叩く。決定機。27分、関学大・鈴木が左からペナ右外の岡村へ好パス。岡村が中を伺いながらシュート、土田のニアを破りゴール!4−1とした。土田はクロスを予想したのか?防げた失点だと思う。28分クリアボールが鈴木と浅野の真上に高く上がる。鈴木(168cm)が事実上フリーでヘッド、味方へつなぐ。両者ともボールを確認するが浅野(170cm)はジャンプすらせず、かといって体を寄せもせず鈴木の1m横でただ見ているだけ。この無気力プレーを目の前で見た近大ベンチが当然浅野を下げるかと思ったがそのまま。30分近大・壽(3年・G大阪Y)→近江(4年・草津東)。近江が右のハーフ、小寺(3年・京都Y)が左で石橋が中に入る。関学大も守生→ルーキー小野原(1年・C大阪Y)。勝負は既についているのでテストだろう。強靭で左足フィードもいい選手。34分、関学大、中央左寄りから橋本が右へ展開、小松が受けて中に入りシュート、土田なんとかはじくがこぼれに関学の選手が二人突っ込み亀ケ渕が押し込んで5−1とさらに点差を広げた。35分、DFの裏で小松が受け佐々木(3年・桐光学園)のチャージにビクともせず体でブロック、前に出たGKの上をループで抜くが外れる。決定機。36分、関学大・鈴木→小松創太。右に入り古家が中、岡村が左へ。つまり中盤が予想布陣どおりになった。なおこの交代の際アナウンスは小松創太の出身校広島皆実(みなみ)を読めずに「広島…………、が入りました」40分関学大・岡野→米田(1年・市船)。近大・佐々木→杉本(3年・初橋)。江本がCBへ下がる。ロスタイムには関学大・岡村→大野(2年・清風)。結局5−1でタイムアップ。
関学大はDFが安定していた。相手に問題があったわけで連携面などはなんともいえないが個人能力の高さははっきりしている。山口はJFLなら確実に通用する。昨年からマークの受け渡しや状況判断が怪しかったのでまだ分からない。中盤の守備は緩かった。攻撃面ではサイドチェンジが有効で鈴木・古家の正確なミドルパスが活きていた。3トップは機能していたが、これもまだまだ。亀ケ渕がマン・オブ・ザ・マッチか。岡野も小松も大活躍。
[5]続きを読む
04月11日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る