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サッカー観戦日記
by T.K.
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■大阪高校新人戦準決勝 近大附−大阪朝高 芥川−関大一
後半開始すぐに近大が押し込む。中村のドリブルを金昌が倒し、左80度20mFK。前半に入江がいいキックを見せているだけに場内の期待も高まる。カベを超えたボールだが今度はコースが甘くGK夫がセーブ。夫はキックやハイボールに難があるが、シュートへの反応はいい。一方近大・岡本は非常に安定感がある大会トップクラスのGKだ。CKのこぼれを近大シュートもブロック。4分クロスに河原が力強くDFの前に体をこじ入れてシュートも右に外れる。7分には右CKで長束のボールが長谷川の頭にかする。カウンター狙いの朝高も周湘が巧みなドリブルでカウンターの基点になろうとする。本山を思わせる細かいドリブル。しかし最後には近大が止めるシーンが続く。相手の素早い寄せに対し孫景や金孟は引き球や切り返しを多用するがスピードが落ちてしまいカウンターの威力もなくなってしまった。周のようにもう少しトラップで工夫すれば・・・・・・。15分、近大・入江のFKで裏に抜け出した長束がフリーヘッドも上に外れる。決定機。朝高またもマークミス。21分、右に開いた孫景から久しぶりにいい形でのクロス、FWの上を通過。22分、正面35mから金孟が意表をつく弾丸FK。23分、朴ホンス→朴チュンソン。そのままLHに入る。なかなか俊足。24分、近大・中村が裏に抜け出しかけるが、安が戻ってクリア。24分、近大・中村→サイフク。なお私の席からはメンバー表が見えないので字は分からない。スタメンは確認済み。28分、クロスのこぼれをRB田中ロングシュート。地味ながらタフな上下動を繰り返すいい選手だ。選手権で活躍した山口の控えというのももったいない。実力でポジションを奪ったのかも。朴チュンソンはスペースをもらえば素晴しいダッシュを見せる。LBタイプか。29分、長束が右クロス、ファーに流れるサイフクがフリーで折り返し、河原が押し込む。ついに近大先制!朝高は近大の横の動きに対しマークがルーズだった。31分、孫湘→チョンテスン。上半身がたくましく見るからにパワフル。ただオーバーウェイト気味で見るからに走れそうにない。空中戦に強いが、近大のフォアチェックの前に朝高はパワープレーに行けず、そのまま後半35分を終了。近大が1−0で勝ち、決勝に駒を進めた。

現時点でのチーム力でははっきり近大が上で順当勝ちといっていいだろう。個々の能力が高く、ある程度チーム作りも進んでいる。ただ朝高との力の差を考えると、1−0は物足りない。やはり中央からの攻めは不得手だ。シンプルなサイド攻撃とセットプレーだけでは苦しい。GK岡本、CB長谷川、森、MF長束、入江と好選手が多い。

朝高は明らかにチーム作りの基礎段階で守備が組織されていなかった。何度近大FWをフリーにしたことか。ゾーンの理解度や連携に難があるだけでなく声が出ていなかった。また今年はタレント的にも近大に一歩譲る印象。しかし孫湘や周など好選手や他校ではなかなか見かけない個性的な選手もいて、相変わらず観ていて楽しいチーム。プリンスリーグまでにどう整備するか。


大阪高校新人戦決勝 芥川−関大一
2月21日(土)鶴見緑地 13時 ピッチ悪 晴 無風

芥川                関大一
−−−西村−−城野−−− −−−品川−−西村−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−向−−−−−−
別小−上田−−高槻−南部 −田中−−小椋−−古賀−
久保−渡部−−岡田−長野 樽井−久野−−寺野−佐藤
−−−−−十河−−−−− −−−−−中山−−−−−

芥川は中盤・最終ラインともフラット。例年通りゾーンで守る。横の受け渡しはまずまず。ラインコントロールや組織的な中盤のプレスなどはなく、チーム完成度は朝高と同等かそれ以下と言う印象。西村はトップから引いて受けてのドリブルが武器。

一方の関大一はCB久野(大阪選抜候補)が10番をつける。ゾーンだが、局面での受け渡しは曖昧。逆サイドの動きなど、約束事は芥川よりはるかに徹底されているので個人の戦術眼の問題か。中盤のプレスや組織的なパス回しなど、完成度の高いチーム。小椋がFK担当。田中がレフティー。品川がCFで快速西村が右から切れ込む。


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02月21日(土)
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