ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4380771hit]

■大阪高校新人戦5回戦 金光−浪速 大冠−芥川 近大附−清教 登美丘−履正社
大冠のスタイルは本来スタミナ面に負担が掛かるはずだが、組織力の差が大きく、むしろ芥川の消耗が激しそうだ。しかし先制したのは芥川。別小の左CKを南部がニアで触りこぼれたところを誰かが(笑)決めて先制。しかし1分と経たないうちに大冠も廣瀧の右クロスを岡田がファーで合わせ同点。芥川は長身CF岡田へクロスが入らず、足元へのクサビもほとんど決まらない。サイドハーフが裏を狙えばオフサイド、という厳しい状況。2,3人のグループでの動きしかなく、11人が連動する大冠が優っている。1−1で前半終了。

ハーフタイムの芥川ベンチの指示は、サイドハーフが一気に行くのではなくプルアウェイの動きなど工夫しろということと、セットプレーがチャンスだ、というもの。

しかし後半も大冠ペース。森を中心としたフラット3が芥川の攻めを沈黙させ、前半同様オフサイドの山を築く。奥谷前監督と比べて守口先生のチームは球際の激しさがあり、ひとりひとりが責任を持って局地戦を制圧し組織に貢献している。しかし勝ち越し点を決めたのは芥川。左CKのこぼれを西村がミドルで決めて1−2。大冠は選手交代を行い、激しく攻め立てるがイマイチ決定機にならない。芥川もカウンターに行けず、抜けたと思えばオフサイド。終了間際の芥川の決定機は前が開いた状況で西村が華麗なループを狙ったが外れてしまう。結局1−2で芥川が逃げ切った。

まあ、現時点では大冠のほうが実力的には上だと思うが、芥川のセットプレーに沈んだ。
傑出した選手こそいないが、新人戦とは思えないような組織力は見事だった。やはり新チームも強い。新人戦では例年完成度の高さで上位に食い込むチームもいるのだが、夏以降は冴えない結果に終わることが多い。しかし大冠のレベルなら来冬も楽しみ。芥川も後半の守備は安定していたし、個人のレベルは大冠と同等以上で面白い選手もおり、やはり楽しみ。これで近畿中学総体優勝の高槻九中主力が入ったりすれば、十分全国の可能性もあるだろう。次戦の金光戦、この日の出来なら五分五分か。


大阪高校新人戦5回戦 近大附−清教学園
2月11日(祝)大冠高G 13時  晴 並風


近大附                清教
−−−福山−−中村−−− −−−都築−−野崎−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−大林−−−−−
長束−山口−−小柳−入江 −小川−−松村−−茶野−
甲斐−森實−長谷川−田中 小林−横山−−古芝−村田
−−−−−岡本−−−−− −−−−−三木−−−−−

選手権出場の近大附は中盤両サイドが開いた形で、高いポジションをとる。上の表記ではフラット気味の配置としたが、清教とは地力の差があり、実際には高いポジションだった。選手権でも活躍した長束が主将。長谷川が守備の要。RB山口は出てない。昨年レギュラーの福山がエースストライカー。10番入江も昨年から出ていた選手。長束・入江がFK担当。サイドハーフがクロスを福山に合わせるスタイル。

清教は頑強そうな大林が中心選手。アウトにかけたパスなども出していた。

なおこのゲームも両チーム控え部員や保護者?数十人の応援があった。

割と大人しい立ち上がり。近大附が圧倒する内容ではなく、清教も自陣からパスを繋ごうとする。しかしパスミスが多く近大附がいい位置でボールを奪う、が決定機は作れず。近大附としてはいささか低調な出来か。ミスが多くサイドが崩せない。また清教はサイドに人数を割いて守備を固めている。近大附は例年中から崩せるチームではなく、新チームも同様である。清教も決定機はつかめなかったが、松村のミドルが近大附の選手に当たって大きくコースが代わりGKの逆を突いてゴールイン。意外にも清教が先制した。近大附はその後も決定機を奪えないまま前半終了。

近大附はゴリゴリとサイド攻撃を続けるしかあるまい。サイドバックはタフそうだ。


[5]続きを読む

02月11日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る