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サッカー観戦日記
by T.K.
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■女子インカレ初日・武庫女大−松山大 大体大−福岡大 神大−山形大
武庫女大はハーフタイムで徳山→井野、遠藤→小野と温存していた選手を投入。竹田をFWに上げて井野がトップ下に入る。井野はアウトにかけたロングパスや左足での展開など多彩なキックで松山大を左右に振り回し、セットプレーでも有馬以上にスピードがあり急激に変化するキックを披露。RB小野も綺麗なクロスを入れる。しかし中を固める松山大は入ってくるボールをことごとく跳ね返す。20分には右FKで井野から有馬がヘッドも惜しくも外れる。このままドローもみえてきた31分、有馬のクロスに交代出場の蔦井が合わせてついに武庫女大が先制。ロスタイムにはCKをショートでつないでクロスをヘッド、GK加藤好セーブも蔦井が押し込み2点目。武庫女大が2−0でまずリーグ1勝をあげた。
武庫女大としてはもう少し点が欲しかったはず。早大・静産大との得失点差を考えると厳しい結果に終わった。松山大は畑辺のキックが光った。
大体大は毎年関西で優勝している強豪である。その特徴はなんといっても良く鍛えられたフィジカルにあり、徹底的にサイドを崩してクロスの雨を降らせる。また武庫女大よりも技術の高い選手を揃えてパス回しも確実で、パスミスを恐れるあまり単調なタテパスに頼ることもない。しかしゴール近くでは中から崩せないという弱点も武庫女大と共通しており、いい選手が多い割には日ノ本学園高や中学生もいるラガッツァ高槻と互角のレベルに留まっている。
男子チームは地方の雄として知られる福岡大も女子は九州の高校トップクラスに歯が立たない状況にあり、サッカー未経験者も少なくない。誠修や豊国学園OGもいるが少数で、地元高校チームを圧倒する力もなさそうだ。毎年出場しているインカレでもこれといった実績はない。
全日本大学女子選手権 グループB 大体大−福岡大
12月20日(土)しあわせの森 12時 ピッチ悪 雪 微風
大体大 福岡大
−−−神原−−日置−−− −−−重川−−上野−−−
−−−−−江橋−−−−− −−−−−姫野−−−−−
−小原−−浜中−−大西− −藪下−−砥上−−久保−
西畑−内田−−山本−金城 田中−鶴浜−−日笠−永井
−−−−−竹内−−−−− −−−−−富山−−−−−
大体大の中盤はフラット気味だが攻撃時には江橋がどんどん前線に飛び出し、またこのゲームでは圧倒的に大体大が攻めたため江橋(北京ユニバー代表)を高めに表記した。山本がLリーガーを押しのけ大阪選抜入りした選手。FKは主に大西が蹴る。クロスのいい選手で突破力も高い。小柄な神原がリアルストライカー。
福岡大のスタメンは上野ではなく石井だが開始すぐに負傷交代してしまった。スタメンは石井が左CB、鶴浜が登録上はMF、実際はFWに入った。
キックオフ前の円陣で福岡大はあやしいおどりをおどった!しかしなにもおこらなかった。
開始から大体大が押し込む。ゴール前の空中戦で福岡大・石井が負傷。しばらく10人でプレーせざるを得ない福岡大に対し、9分右CKから山本のヘッドが決まり大体大が先制。福岡大は前述の交代を行い鶴浜がSW日笠をストッパーに立て直す。福岡大はLH藪下が積極的に中へのドリブルや、右クロスに飛び込みいい形を作る。しかし左サイドのカバーが手薄で、しかも大体大RH大西は抜群のスピードでスペースを与えれば圧倒的な存在感があり、カウンターで活きる。しかし福岡大LB田中はクレバーな守備で対応し、いいキックで藪下を活かす。大体大は左の小原もキレある切り返しでサイドを突破。大体大やや押し気味の31分大体大左CKで江橋のボールがファーに流れ大西ボレーもバーを叩く。32分、大体大・小原がGKの位置を見て40m左足ループを鮮やかに決めて2−0とする。この時間帯には大体大のSHを福岡大が止めきれず、サイド攻撃の前に福岡大は守勢一方に回る。39分、大西のクロスにフリーにしてしまった日置がヘッドで決めて3点目。ロスタイムには小原のクロスをフリーで飛び込んだ江橋がヘッドで4点目。
後半は大体大が選手を入れ替えながら攻勢を続けて圧倒する。
結局さらに3点を追加して7−0と完勝した。
得点
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12月20日(土)
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