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サッカー観戦日記
by T.K.
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■雑文・01年高校女子選手権 予選分析
栃木は宇都宮文星女子がある程度の結果を出している。U−18やU−15の大会に栃木選抜が出場することもあり、まずまずのレベルか。
群馬は人口の割には参加校が多い。しかしU−15の段階では結果を残しておらず、関東では苦しいところか。もっともトップクラスのチーム相手に群馬勢は善戦しており全国的にはレベルは高い部類に入るだろう。
埼玉の16校参加は全国最多で県内で高校リーグが組まれるなど充実している。しかも接戦が多い。同年代のライバルが近くに、しかも数多く存在するメリットは計り知れない。日本でもっとも環境が整っている、と断言してもよいだろう。もちろんクラブも多く、Lリーグクラブまである。
千葉はレベルの高い男子と比べて厳しい。関東レベルで通用するのは八千代松陰ぐらいか。U−15・U−18も振るわず、Lリーグ・ジェフ市原だけが目立つ。「新サッカー王国」などと呼ばれることもある千葉だが、あらゆるカテゴリーにサッカーが浸透していない以上はまだまだ、といわざるを得ない。
東京は埼玉同様高校リーグが存在する。この大会の参加資格はJFA主催大会と比べて緩やかなものだそうで、参加チームの数は高校女子選手権の参加校を上回る。別に全国大会が全てではない。都内にも、普段の練習の目標となる大会を作ることの重要性はいうまでもないだろう。えてして部員不足になりがちな女子サッカーでは、出場選手資格を厳格に規定しては満足なゲームも行えないことが多い。JFA的にはプライベート・リーグに過ぎないこの種の大会の充実こそが女子サッカーの発展を現実に支えている。東京勢は関東レベルでは十分戦えるが、激戦区だけになかなか全国大会には出場できない。しかし全国レベルのチームもいくつかあるだろう。
神奈川も埼玉・東京同様に県内の大会が充実しているが、現段階では湘南が突出している。各カテゴリーで成果を挙げる横須賀シーガルズや日体大・神奈川大など高校以外の実力チームも多く、県全体のレベルは全国トップクラス。
山梨は関東では一番実績で劣る。あらゆるカテゴリーで関東レベルでの結果が出ておらず、まずは普及から、という段階なのだろう。
東海
予選参加22校 参加選手431人
県別参加校 静岡12愛知9三重1岐阜0
全国大会出場経験チーム 藤枝西・吉原・春日井商・桐陽・清水南・榛原・四日市西・沼津西
8チーム参加の東海大会は8点差が1試合あったほかは落ち着いたスコアとなった。藤枝西・吉原がやや抜けていた感はある。唯一予選なしで参加した四日市西もしっかりしたチームで、東海大会のレベルが低いものではないことはわかる。一般・大学チームのレベルは高校と同等であり、格上相手に経験を積むというわけにはいかないだろう。
静岡はグループリーグ+8校での決勝トーナメント方式で開催。優勝は藤枝西。全国レベルのチームがいくつかある中で、全20試合中二桁スコアは1試合のみだった。他に5点差以上が3試合と、全体的なレベルの高さが伺える。静岡選抜は毎年全日本女子ユース(U−15)に参加するが、むしろ静岡の強さは選抜チーム以外の中学生のレベルの高さにあり、高校全体のレベルを支えている。宮城や鹿児島のように私学の情熱が高校のレベルを支えている、といった脆弱なものではなく、地域に根付いた強さはさすがに王国だと思わせる。
Lリーグなどの一般チームの層も厚く、最近では静岡産業大も力をつけており、県全体がバランスの取れた発展を続けている。
愛知もグループリーグ+決勝トーナメント方式。リーグではスコアの開きはあるがトーナメントは接戦続き。優勝は旭ヶ丘でグループリーグでは0−4で敗れた愛知啓成に決勝で雪辱した形となる。しかし静岡勢よりはやや力が落ちるようだ。女子インカレ常連の中京大が手ごろな目標になりそう。
三重は四日市西のみだがここはしっかりしたチームでLリーグや代表にも人材を送っている。Lリーグの伊賀FCくノ一や下部組織のフロイラインという目標もあるだろう。しかし県内1チームでは少ない。
岐阜は参加なし。一般には東海リーグ参加チームも存在する。
北信越
予選参加2校 参加選手45人
県別参加校 長野0新潟0富山2石川0福井0
全国大会出場経験チーム 高岡商・呉羽
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09月30日(火)
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