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サッカー観戦日記
by T.K.
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■Jユースカップ グループF 京都−広島
後半も広島ペースで立ち上がる。しかし京都もミスが減り決定的なシュートは撃たせない。西山が左からクロスを上げるもGK井上が余裕で見送りポストの外に当たる。LB吉村がスピードあふれる突破を試みるが、警戒されてあまり効果的ではない。13分京都・村田→1年生大村を中盤左に入れて神田をボランチに回す。攻撃的な交代だろうが中盤の守備が気になるところ。神田は激しいプレーで中盤を締めに掛かる。広島は決定機こそ奪えないもののパス回しがどんどん速くなり、完全にペースを握った18分、フラストレーションの溜まった広島・馬屋原が主審の見ていないところでボールと無関係に京都・岩城に暴行を振るい、ベンチ・京都サポが一斉に反応。主審も副審に確認をとり、退場を宣告した。悪質な退場だけに1試合の出場停止では済まないし、また済まされるべきでもないと思う。一人少なくなった広島だが攻勢は続く。20分ヌ田→田中。21分には田村が田中とのワンツーからシュート、これはDFブロック。24分には30mFKを田坂が狙うがGK正面。26分京都も塚原のクロスに鳥本綱が競り勝って沈に落として前にダッシュ、折り返しを右アウトサイドで決めるがオフサイド。この時間帯には広島がドリブルを多用し思い切ったシュートを次々放つが枠外かGK正面を突くものばかりで京都ゴールを脅かせない。31分京都・大村から中の塚原へ渡りシュート、左に外れる。32分鳥本綱から松田に入れ塚原にラストパスを狙うが広島カットしカウンターから西山シュート、しかし枠外。32分京都・松田→伊藤。直後大村の左クロスに塚原が飛び込んでヘッド、ポストを叩く。広島は森脇をFWに上げて田村、田中と3トップ気味に変更し、3−3−3システムに変更し、力強いドリブル主体の攻撃を繰り返す。京都は数的優位を生かせずロングボールが増える。鳥本綱は前田にほとんど競り勝つがフォローも少ないため広島がボールを拾う。広島は田坂が右、西山が左を意識したポジショニングである。対する京都はボランチ神田や大村がパワー不足で止めきれず、鳥本綱は攻撃意識が強く広島にスペースを与えてしまう。38分大村に対し広島・槙野がおそらく故意のバックチャージ。2枚目の警告で退場となり、ついに広島は9人になってしまう。広島はやむを得ず前田をDFに下げ、藤井を中央に、左吉村という3バック。京都は圧倒的に優位な状況なのだがボールを繋げず、中途半端な形で奪われカウンターを喰らう。そして39分広島右からのカウンターから田村、西山とつなぎ左フリーで待ち受ける森脇へわたる。これを落ち着いて決め、ついに9人の広島が同点に追いつく。さらに攻撃意欲を前面に出した広島がいいカウンターをみせる。43分広島・田村→大屋、西山→佐藤、京都・沈→松村、松本→坂口。ロスタイム4分の間にゴールは生まれず、京都にとっては負けに等しい、また広島にとっては勝ちに等しい引き分けとなった。

京都は再三パスミスを繰り返し、数的優位となっても変わらなかった。ロングボールもサイドチェンジもなく単調でもあった。永田・坂口・塚原・鳥本綱の今年の中盤と比べると来年は苦労するかもしれない。

広島は力の差こそ見せ付けたが、もう少しフェアプレーについて考えたほうがいいと思う。不用意なファウル、というよりむしろ個人的な癇癪の爆発によって二人を失ったように感じた。退場確実な行動をとるのはフットボーラーとしてとても賢明とは言い難い。

09月23日(火)
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