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サッカー観戦日記
by T.K.
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■プリンスリーグ四国 第6節(11試合目) 松山工−鳴門
終了間際コーナー付近にいる鳴門の控え選手の中にユニフォームと同じ白いシャツを着た選手がおり、コーナー付近で歩くのは試合進行の妨げになりかねなかった。それを見かねた香留監督がベンチを飛び出し、逆サイドのコーナー付近まで行ってしっかり注意していた。監督としては試合中にこんなことはしたくないはずだが、しっかり指導者としての責任を果たすあたり、さすが全国に知られた名将である。控え選手による特に悪意のない、単に無神経から来る迷惑行為を指導できない人は結構多い。
前半は松山工がやや押し気味だった。動き出しのいい河端と技術のある家森の2トップは相手に脅威を与え続け、瀧岡の突破からクロスの一連のプレーは期待感を感じるものだった。古野・村上もクレバーで中盤から前は全国レベル。一方守備は高さと連携に欠けた。GK松本は飛び出すタイミングの判断を何度か誤った。飛び出した際は勇気あふれるプレーを見せただけにDFとの連携熟成が待たれる。SBも守備で苦戦し攻撃まで手が回らず。
鳴門は野上のドリブルという形は持っていたが、あとは勝負をしかけるシーンが少なかった。勝負パスもFWのボールを引き出す動きも乏しく、得点力はあまりなさそうだ。SBの守備はよかった。近藤は瀧岡の突破をよく抑え、緒方もクロスへの守備がいい。CBもクロスによく対応しており、守備は計算できそうだ。
後半松山工のキックオフ、笛が吹いても動かず、5秒ほどしてから動き左へ、何かたくらんでいたはずだが、左へのパスは直接タッチを割る。後半も松山工が押し気味。バランス感覚に優れシンプルにプレーできる古野・村上が中盤をリードし、サイド攻撃、FWへのスルーパス、自ら仕掛けるドリブルと多彩な攻めを構築する。鳴門のインサイド4番小西・16番堀川は守備的な選手で、サイドにはたくプレーが多くやや単調な攻めとなる。しかしこれは香留監督のシナリオどおりの展開かもしれない。優勝争いをしている松山工が焦り始めてからが勝負か。2分、松山工右CK瀧岡から家森が当てただけのシュート、DFにかすり左CKへ。瀧岡からニアで多分久保のヘッドは流れてゴールライン割る。3分、直線的な動きが読まれ始めた河端がオフサイドにかかる。4分、いい動き出しで受けた鳴門14番阿部が角度のないところからシュート、GK松本キャッチ。5分阿部のドリブルから中の4番小西へ、DFカットも勢いがありすぎCKへ。8番野上の左足は右に流れ、3番緒方のクロスは精度を欠きGK松本キャッチ。このあたりから鳴門がロングボールを多用して流れをつかむ。11分素早いリスタートから鳴門・野上が松山工RB青野の裏で受けフリーでクロス、ニアの大上の前で田坂がカット。15分、鳴門・青野のロングフィードを大上がヘッドで後ろにそらす。阿部と16番堀川が抜け出す決定機に阿部の放ったハーフボレーは枠を外れる。18分、鳴門10番吉井がドリブルでタメて後ろの堀川へ、フリーでのクロスだったがミスキック。20分には3番青野のクロスをニアで阿部ヘッド、しかし松山工・久保も体を寄せて、枠に飛ばず。ここで鳴門の流れを断つように給水タイムが入る。しかし流れは変わらず。23分には野上のクロスを吉井がワントラップシュートは当たり損ねバーに当たってしまう。26分、松山工・瀧岡のクロスをファーの家森シュート、これは青野ブロック。30分過ぎから鳴門のペースが落ちゲームは膠着してしまう。結局スコアレスで終了。松山工にとっては終盤を迎える優勝争いの上では痛い勝ち点1に終わった。
07月20日(日)
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