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サッカー観戦日記
by T.K.
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■クラブユース選手権(U−18)関西予選  交野FC−フェルサ  フジタ−樟葉
個人の能力では交野が上回ったが、チームの意思統一で優るフェルサが健闘を見せた。村井・浜上は献身的なプレーで中盤を支えた。ある程度技術も備えカウンターの起点にもなった。そして精度の高い小林のキック、スピード豊かでまだまだ伸びそうな寺西。初出場ながらそれなりにしっかりしたチームだった。

交野は個々の選手がバラバラにプレーしている印象を受けた。特に中盤。パスを回さず、中盤を支配している割に、相手を消耗させることが出来ず、フェルサのスタミナを持たせてしまった。また1点リードの残り時間に守備を忘れて攻撃に出てしまいみすみす勝ちゲームを逃してしまった。個々の選手は一芸を持っている。多分J以外のトーナメントのベスト4には今年も入るだろう。その先に進むためにはもう少しチームプレーを意識しないと厳しいと思う。


クラブユース選手権(U−18)関西予選 予選リーグ フジタ−樟葉
5月3日(土)いきいきランド交野 11時30分 クレー 晴 無風

フジタ              樟葉
−−−米原−−森川−−− −−−炭永−−田辺−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−南本−−−−−
浦東−稲積−−村橋−東膳 −−青山−芦田−大口−−
光野−加藤−−岡崎−ノブ 赤峰−米田−−野崎−木崎
−−−−−西井−−−−− −−−−−中村−−−−−

フジタは昨年のチームもなかなか強力だったが、そのメンバーがほとんど残り一段と力をつけている。登録1年目の樟葉には厳しすぎる相手だ。伝統的に守備意識が高く、カウンターを得意とするクラブ。細かく具体的なコーチングや正確な読みと潰しが売りの岡崎、よく声を出し、展開力もある主将稲積、同じく展開力がありFK得意な村橋、左足FKがあり右サイドから中に入るプレーが得意の東膳、動き出しの速さの光るリアルストライカー森川と好選手を揃える。

序盤からフジタの猛攻、それも守備でも集中を切らさない全くスキのない猛攻である。2分、右CK東膳の左足から急激に落ちるボール、ニアに飛び込んだ森川の右足ボレーであっさり先制。直後のゴール正面FKで樟葉が壁の調整に気をとられているスキに東膳が直接左足であっさり決める。フジタが試合巧者というよりも樟葉はスキだらけだった。樟葉は炭永が引いて田辺の1トップに変更し、守備を固める。加藤の放り込みに樟葉DFヘッドをかぶる、これを予測していたかのように森川が拾って決め3−0。樟葉はチーム1の技術を持つ主将青山をトップ下に入れ、2トップに戻し真っ向勝負の形をとる。おそらく東膳に対する守備から解放し、攻撃の形だけでも作りたい、ということだろう。20分過ぎにはLB光野の左足クロスがニアをとった森川にピンポイントで合いヘッドが決まる。さらにRBの22番(ノブ)の右クロスを稲積が落とし森川にはわずかに届かないが、これが絶妙なスルーとなり待ち構える米原が決め5点目。30分LB光野のクロスがDFを振り切った森川に合うがシュートはGK中村好セーブ。終了間際にも光野のクロスがファーの東膳にピタリとあうがヘッドは外れる。

前半のフジタは東膳がキレキレで面白いように突破していた。SBのクロスが正確でスピードもあり、しかも森川がDFを簡単に外し、樟葉としてはどうすることも出来ない展開になってしまった。

後半も展開は変わらず。7分浦東のスルーパスを受けた稲積が横にはたき、正面20mのシュートを森川が決める。9分RBのアーリークロスをいいタイミングでファーに入った森川が空中でのバランスのいいヘッドで決める。13分、右クロスを森川ヘッドで決める。24分CK浦東のボールを東膳ヘッドで決める。終了間際にもゴールが決まりフジタは10−0と圧勝。

相手との実力差はあったがフジタの個々の能力の高さは際立つものだった。今年は全国に行く力は十分ある。Jとの対戦が楽しみだ。

05月03日(土)
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