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妄想にっき
by 有明
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■こっちの世界はすごく刺激的
タイトル通りですがダレンシャン映画版観に行ってきました。

原作ファンなので知ってたはずなのですが…
主人公ダレンは蜘蛛大好き少年なんですよ。
スクリーンいっぱいにでっかい蜘蛛が徘徊するシーンで死にそうになった。
色が派手で玩具っぽいけど駄目だった…動きが蜘蛛だ……
蜘蛛が映るシーンは下向いてましたが、ちょっとしたトラウマレベル。

ちなみに原作は児童向け小説です。
ハリーポッターが流行り始めた頃出てきたかな?
私は高校で友達が図書室から借りて読んでるのを見て
授業中読むから貸してーと借りたのが切っ掛けです。
結局面白くて離せなくなったのでそのまま借りて
友達より先に読んじゃったんですけど。
あ、私ジャイアンじゃないです。

小説半ばで私が好きなキャラが死んじゃったので
全部読めていないのですが、
サンデーで連載していた漫画版は最終巻まで読みました。
漫画版は小説1巻につきコミックス1巻分という制約があるみたいで
途中かなり詰め詰めなのですが
原作付き漫画の中ではかなり面白い方だと思います。
内容もほぼ忠実なので小説読むのが面倒だったら漫画版をお勧めしたい。
原作小説も児童向けあってかなり読みやすいし
やっぱり原作の方が面白いとは思うのですが。


私はダレンシャンって小説も漫画も映画も
マイナーだと思っていたので
CMでバンバン宣伝しててびっくりしたよ!



映画の感想

どこに突っ込めばいいかわからないけど釈然としない映画だった。

原作未読の方とはまた感想が違ってくると思うのですが…
すごくすごく悩んで悩み抜いた上の決断、とか
またはその時そうすること以外を許されない状況だった、とか
好きで好きでどうしても好奇心に負けてしまった故の行動、とか
原作であったそういうのを全部さらーっとやられちゃったので
まあ結果的にはそうなんだけどさ…
うん、まあ、間違ってはいないんですけど……でもさ…
と、なんかモヤモヤ致した。

人が行動を起こすのには理由があるわけで、
そしてその理由に行き着くまでには色々な要素があるのに
その辺がしっかり描かれていなかったせいで説得力がなかった。
友人を救うために自分は死ぬくらいの決意がいることも
わりとすんなりOKで、か…軽うううう!みたいな。
まさに、そんな冷蔵庫でも買うかのようにー!ですよ。


原作の1〜2巻分くらい?を1本の映画にしてあるので
掛け足になるのは仕方がないと思うのですが
映画らしくするためにわかりやすい対立構造・アクションシーン
そして恋愛要素を入れようとしたのか
後半はほぼオリジナルストーリーで無理矢理感漂ってた。
エンディングも、俺たちの戦いは始まったばかり!
的な感じで妙に爽やかなのも気になった。
原作はもっと小汚くて陰湿で救いがないです。
(原作・映画ネタバレ)
原作でダレンが初めて血を飲むことになったときのように
モンキーガールの彼女は死んで
その魂を自分の一部とするために
已む無く人の血に手を付けるんだな、と思って観てたら
普通に初めての吸血を終えて血吸って力出ましたー!展開だったので
別に不幸を望んでるわけじゃないけどすげー脱力した。
変に喉ごし爽やかな作風に改変すんなと。
戦いが終わったあとのダレンがあまりにも家族に未練がなさそうで
モンキーガールとのチッスを楽しんでおられたのにも
変わり身早いなコイツ…と思った。

あと主人公ダレンは私の記憶が確かなら
原作では最初はローティーンの少年だったと思うんです。
(作中で成長して高校に通うシーンがあるので
少なくとも最初は高校生以下)
だから映画版ダレン見たときまずダレンでけええって思った。笑
パンフにもはっきり16歳って書いてあって ? となってるのですが
年が若すぎると道徳的に不都合なことでもあったのかな。


こんな風に書くとこの原作厨が!って感じですが
原作知らなくてもあの映画はあんまり楽しめないじゃないだろうか

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03月24日(水)
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