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妄想にっき
by 有明
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■名前のない女たち
前向きなエンディングなのに不安でいっぱいになった。
それとAV女優というお仕事は遠い世界の話だと思いながらも
同じ女性としてどこか共感するところがあるかなと。

映像は製作費がないんだろうなあって
余計なお世話なことを考えてしまう残念クオリティだと
(手ぶれが気になった)
その時は思いましたが
覚えている画がいくつもあるので結構上手い映像だったのかなあ。
その辺は映画通ではないのでわかりません。

あとこの主演女優の安井紀絵さんという方は
オーディションで選ばれた新人女優さんらしいので
下手くそな演技観るの辛いなと思ってたら、全然上手かった。
ストーリーが進むにつれて
作りだされたAV女優桜沢ルルというキャラクターが
徐々に引っ込み思案な主人公を呑みこんでいくようで
ある種怖かったです。
(ルルの特徴であるウィッグを外しても喋り方がルルっぽかったりで)
ラストであくまでもルルは主人公の中から生まれたもので
AV女優の自分も今までの自分もすべて自分と受け止めて
強く生きる主人公は序盤の頃とは大分違っていて
新人さんなのにすごいなーと思いました。


ずっと現実世界の描写だったのに
ラストで急に精神世界というかイメージ表現…?
みたいなシーンになったのには面食らったけど
後からじわじわくる感じで私は結構好きです。

親友と一緒にこの世界から逃げだそうとしたけどできなかった。
もう一度示唆してみたけど親友は別の方法で
この世界から抜け出して安全な場所から見下ろす立場になっていた。
(男>女の友情なのかも知れない)
逃げる道は断たれた。逃げない。全力でこの道を生きる。

制作サイドの意図はわかりませんが
私はこんな意味なのかなあと思った。

09月08日(水)
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