ID:38841
ちゃんちゃん☆のショート創作
by ちゃんちゃん☆
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■ながいともだち【鳴門】
ネジ+綱手 お笑い 会話形式

※唐突に思いついたお笑い。タイトルが全てを物語ってます。ガイこそ登場しませんが、ネジと綱手が話しているのが他ならぬ、ガイのこと。口調でどちらがどちらかを、判断してください。
 尚、絵やら図やらを色々と想像して読めば、より楽しめます(^^;;;)

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「火影様。一体どうして、ガイをあのようなことに・・・」
「ん? お前は不満そうだな、ネジ」
「不満と言うより、納得できません。
ガイが任務か何かで失敗して、その咎(とが)で・・・と言うのならまだ分かります。
ですが、そのようなことは断じてない、と暗部の方からも聞き及んでいます。
俺、いや若輩者の私のような者が、火影様に意見するのもどうかと思うのですが、さすがに今回は説明が欲しい、と思いまして・・・」


「・・・ガイは何か、不満を言っているか?」
「いえ。三食昼寝付きですし、これも任務のひとつと思えば、と、逆に燃えてる始末で。密室でしか出来ないトレーニング、とやらをやっています」
「では、いいではないか」
「ちっともよくありません。リーの奴が、ガイの待遇に反感を持っています。
とりあえずテンテンと、ガイ本人の取り成しでおとなしくしていますが、下手をすれば任務放棄をしかねません」


「ふむ。自分が里外へ赴いている間に、師匠に害をなす───と言うのが、よくあるパターンではあるな。鋭い奴だ」
「火影様・・・・・・・・・・・☆」
「冗談だ。木ノ葉は別に、ガイをどうこうするつもりはない。むしろ、あやつを守ってやらねばと、色々画策している最中なのだ」
「守る、ですか。
・・・どうりでわざわざ、あのような頑丈な独房なぞに、ガイを閉じ込めているわけだ」


「分かるか?」
「それなりにややこしいことだ、という事は何となく。
ガイ本人がでしゃばると、かえって事態をこじらせかねないから、ですね?」
「ククク、お前も相当、師匠には手を焼いてると見えるな、ネジ」
「・・・。私のことはどうでもよろしいんです。
ここはきっちり、どうせなら納得の出来る説明を願えませんか」
「仕方がない。だが、今回の件がきちんと解決するまで、他言無用だぞ」
「無論です」
「では、まずはこれを見てくれ」


「・・・この男が、何か?(見覚えがある顔だな)」
「某国の大企業社長の御曹司だ」
「は? 御曹司、ですか? 兄弟、ではなく?
確かに、某国の社長の血筋と言われても頷けるほど、この男の容貌は似てはいますが」
「どうして兄弟だと思うのだ? 親子、ではなく」
「だってこの男、その、某国社長より、あの・・・」
「同年代か、下手をすれば老けて見える、か?」
「は、はあ・・・。
その、この某国の社長、と言う男は、私も新聞で何度か見たことがあります。外見も内面も特徴的な人物ですから、そうそう忘れようもありませんし」
「お前の師匠と負けず劣らず、か?」
「火影様・・・・・」
「スマン、つい茶々を入れずにはおれんのでな」


「・・・で、その御曹司が、何か?」
「実はガイたち上忍数名で、彼を護衛したことがあるのだ。つい数日前」
「数日前? ・・・そう言えばここ数日、ガイの姿が見えなかったな」
「状況説明は省くが、ガイが姿を対象者に見せた状態で、護衛せざるを得ない任務でな。むろん、その任務は成功に終わったんだ」
「でしょうね。隠密活動ならともかくも、人に見られても良いんなら、あの男の独壇場でしょう」
「で、その御曹司には子飼いのボディーガードが、数名いる」
「・・・ちょっと待ってください。
子飼いのボディーガードがいたのに、ガイは護衛の任務をさせられたのですか?」


「まあ、そうぼやくな。さすがにガイほどの手だれではないと不安だと、社長が依頼してきたんだ。その代わり、依頼料は法外だったぞ」
「そのせいで、要らぬ恨みを買って命を狙われるんじゃ、はっきり言って帳尻が合いませんよ」
「・・・・・全くだ。私も御曹司たち本人に、言ってやりたいセリフさ」」

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08月11日(月)
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