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ちゃんちゃん☆のショート創作
by ちゃんちゃん☆
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■Darling(5)SD・流×彩?
1ヶ月まともにあいてしまいましたねえ(汗)。お久しぶりの更新です。少しはラブコメみたいな展開にしたいんですけど、さてどんなことになるやら。
ところで、先日「流川と承太郎は無言実行型」と書きましたが、他にも共通点がありましたね、この2人。
「女性にはミョーに冷たいところ」・・・まあ、必要最低限の礼儀は知ってるみたいですが、承太郎なんて「実の娘に対する態度がなっちゃいねえ」ってどこかのHPで読んだ記憶があるし(第5部から読んでないんですってば☆)、流川の女嫌いっぽいところは、言うまでもないです。でも、そーゆーところが逆にトキメキを感じる、とか言ったら・・・もはや重症ですな(汗)。
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試合も後半戦に差し掛かる頃には、既に富ヶ岡中の勝利は確定的になっていた。
それほどの点数差を稼ぎ出したスーパールーキー・流川楓。彼のプレイの1つ1つが、自分たちの視線を釘付けにしてしまっていることを、観客はみな気づいている。
「とはいえ・・・流川の奴、前半戦から比べればパワーが落ちたわね。それに、ディフェンスが今1つってところもあるし」
スコアブックをつけながら、彩子は後輩の弱点をすばやく分析している。
しかし、それはたいしたことではない。弱点は人間、誰にでもあることだし、既に完成され尽くしてしまった選手ほど、見ていて痛々しいものはない。
流川は違う。これからの特訓如何で、どれだけでも伸びる可能性がある選手だ。
「ま、それには、あいつが自分の弱点を素直に認めるかどうか、にかかってるみたいだけど」
自分の弱さを認めたがらず、無茶な練習をした挙句、故障したり挫折した選手が、一体何人いることか。
流川には、そうはなってほしくないものだけれど・・・。彩子がそう、呟いた時である。
「メンバーチェンジ!」
主審の声に、我に返る。
チェンジアップを済ませた選手の代わりに、フラフラな足取りでベンチへ戻って来たのは・・・。
「流川!?」
「・・・・・」
彩子は慌てて流川に駆け寄る。そして彼が目で、ふ、と、彩子を認めるやいなや、膝からガクッと倒れ掛かる。
「危ない!」
とっさに支えると、ずっしりとした重みを感じると共に肩の辺りで、流川の息遣いと囁きが聞こえた。
「・・・・・スミマセン・・・」
「! ああ、ああ、いいから! さっさとベンチに座る!」
口調がぶっきらぼうになるのは、彼女らしからぬ挙動だ。が、彩子にしてみれば、流川に抱きつかれた格好になった自分を自覚するに、動揺せずにはいられないのだ。
「流川、後は俺たちに任せとけ」
ベンチに座った流川に、二階堂がそう声をかける。
ふ、と流川の意識がそちらへそれて、残念なような、ほっとしたような気持ちにさせられる彩子だった。
男の子、なんだなあ・・・。
あたしとそんなに身長とか、変わらないのに。
手の大きさとか、肩幅とか、腕の筋肉とか全然違う・・・。
ちょっとだけ・・・くやしいな。
まるでバスケをやるために生まれてきたような彼の体に、少しどぎまぎしながらも、彩子は刹那、嫉妬も感ぜずにはいられない。
───だから尚更、この発展途上中の後輩にはこの先もずっと、伸びて行って欲しい。
その思いが、彩子にキツイ口をきかせたのだろう。
「どうしてあんたが、交代させられたんだと思う? 流川」
流川は即答しなかった。息を整える事で精一杯なのか、と思いきや、彼はこちらをじっと睨むように見つめ返して来ている。聞こえなかったわけではなさそうだ。
「・・・どうしてそんな分かりきった事を聞くんだ、って思ってるの?」
何となく思い当たった考えに、頷く流川。
「だって、心の中でただ思ってることと、口に実際出してしまうって、全然違う事でしょ? 言葉にして吐き出すのって、それを自分の考えとして認めた上でないと、出来ない事じゃない。他人が聞いてるわけだしさ。・・・つまりあたしが言いたいのは、あんたが自分のプレイヤーとしての欠陥を、ちゃんと自分のこととして認めることが出来るのかしら、ってことなの」
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11月02日(金)
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