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ちゃんちゃん☆のショート創作
by ちゃんちゃん☆
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■旨味だけ奪おうだなんてそうはいかない【コ▲ン?】ブラックユーモア系
「辟易、って、随分難しい言葉を知ってるのね、コナン君」
「ついでにさあ。その人が頑張っているのは、自分の大切な人の生活を守りたいが故なのに、
『そいつらは足手まといだから、さっさと切って、こちらと合流しろ。
その方が後々、君のためだ
我々なら君の魅力を最大限に生かせる』
なーんて、親切ごかして、今までの生活に無理やりピリオド打たせようとするんだってさ」
「・・・・・・」
「何かさあ。園子姉ちゃんの話聞いてたら、その人のこと思い出しちゃった。似てるでしょ?」
「そう、ねえ」
「旨味だけ奪っちゃって、苦労だけ押し付ける、って辺り、確かにそっくりよね」
「いやねえ。コナン君の知り合いにも、そんな人がいるんだ。大丈夫? その人孤立したり、してない?」
「平気だよー。両親とか知り合いと連絡取りあって、向こう側に一方的有利な主導権は握らせるつもりはない、って、妙に張り切ってるって話だし」
「と、ところで、さっきの話ですけど。園子さん」
「はい?」
「どうしたんですか? 安室さん。顔色が悪いような」
「僕は元気ですって、梓さん。
その、さっきのファンフィクションで、戦士たちが【時の政府】に喧嘩を売ってリーダーを取り戻す、って言ってましたよね?」
「そうですけど。それが何か?」
「いえ、【時の政府】がそこまで過酷な手段をとりざるをえなかったのって、圧倒的不利な戦況だったから、なんですよね?
なのに、【時の政府】に喧嘩売るなんて、その不利な戦況をさらに悪化させるだけになるんじゃないか、って懸念しちゃいまして。
それこそ、敵の思うつぼでしょう?」
「あら。安室さんって案外、現実主義なんですね」
「男なんて所詮、そんなものですよ」
「それはあくまでも、【時の政府】の都合、だよね?」
「コナン君・・・?」
「言っちゃ悪いけど、そもそも馬鹿リーダーに陣営任せちゃったのは、明らかに【時の政府】の不手際だよね?
なのにその後始末を、新しいリーダーに押し付けただけならともかく、美味しい戦果だけ取り上げよう、だなんて、そんなの離反されて当たり前じゃあないのかなあ?
その時だけならともかく、またあとで、寝首をかかれるかもしれない、なんて戦士たちに怖がられたって、不思議はないでしょ?
だったらその前に、【時の政府】に喧嘩売っちゃえ! ってなるのは、ごくごくフツーの、人間の心理だと、僕は思うけどなあ?」
「・・・そのせいで、平和が乱れてもいいっていうのかい? コナン君」
「そんなの、こういう話じゃ決まってるじゃない?
『我々のリーダーが虐げられる世界なんて、いつかは滅びる
だったらせめて 我々の手で新しい世界を作ってやろう』
ってね?」
「・・・・・っ!?」
「そうでしょ? 園子姉ちゃん」
「そうそう。確かにそう言ってたわ。話の中で。
それにしても。あんたにも案外、脚本書く才能、あるんじゃない?」
「そんなー、たまたまだよ、園子姉ちゃん」
「(小声で)ってか、父親が作家だしなー。そのくらいの想像、出来なきゃ嘘だよ」
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「聞いてませんでしたよ? 彼に接触して、あろうことか脅すとは。
そんなにご自分の地盤が脆弱ですか? 強固になさりたいんですか?
・・・知りませんよ、今更泣きつかれたって、こちらの都合だってあるんです。
彼、本気で怒ってましたからね。ありとあらゆる伝手を集めて、あなたたちに楯突く気、満々ですよ。
だから最初から反対したでしょう?
毛利親子から彼を取り上げよう、だなんて。
なんだかんだ言って、今の彼にとっては、彼らは第二の家族なんです。
作戦会議に加えることはないにせよ、おざなりにならともかく、足蹴にしようものなら、彼の両親だって黙っちゃいません。
元々彼らも、毛利夫妻と親交があるんですしね。
・・・・・・・・どこのツラ下げて、そんなこと抜かしてやがるんですか。
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07月27日(金)
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