ID:38841
ちゃんちゃん☆のショート創作
by ちゃんちゃん☆
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■君の名を呼べない(後編) BL■ACH
「だってよお・・・あれじゃまるで、純粋無邪気で何も知らないいたいけな女の子に・・・身近な存在で言えば遊子辺りに、スケベな言葉を言わせて悦に浸ってるド変態、みたいじゃねえか・・・!」

 そ、それはあまりに嫌な例えだな、をい。言いたいことは分かるけど。
 とは言え。

「コン・・・俺は少しだけ、お前を尊敬するぞ。お前がそこまでの変態じゃなくて、一応は理性ってモンを持ち合わせてる改造魂魄で、ホントーによかった」
「分かってくれるか、一護」
「今だけだけど、理解してやるぜっ」

 ガシッ! と派手に大げさな抱擁? を交わす俺とコンを、しばらくルキアは不思議そうな顔をして見ていたのだが。
 唐突に思い当たったらしく、ぽむ☆ と手を合わせてから口を挟んできた。


「・・・ああ! なるほど。さっきから何を言ってるのかと思ったら、ひょっとして、避・・・」
「だあああああっ! 頼むから、頼むから姐さん、皆まで言わないで下さいいいっっ!」
「確かに気まずかろうな。あの井上に呼ばれる度、コ▲ド・・・」
「ルーキーアー! 俺たちは千本桜の錆にはなりたくねえんだよっ! 口を謹めっ!」

 卑猥と言うほどのものではないが、うら若い? 女の口から簡単に飛び出ていい固有名称では、決してなく。
 ましてや、妹可愛さが度を過ぎる某・義兄が聞きつければ、その一因を作った者を生かしておくはずもない。

 俺とコンは、わが身可愛さの意味も込めて、ルキアの暴言を止めるべく、躍起になったのであった。


◆おまけ◆

「ねえねえ。この間浦原さんに会ったら、コン君のこと『ちゃん』付けしてたよねえ? いいの? 子供っぽいのイヤなんじゃなかったの?」
「あいつはヘンタイだからいーんだ。俺は子供で結構☆」
「ヤツが変態だと言う意見には、反対しないな私も」
「てか浦原さん、絶対確信犯で言ってるよな? アレ。何考えてんだか」
「? 何のこと?」
「「「井上(さん)は知らなくていーんだ!(まだ)」」」
「??????」


【おしまいv】

 後書きは翌日名義の日記にて。

04月12日(火)
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