ID:38841
ちゃんちゃん☆のショート創作
by ちゃんちゃん☆
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■久しぶりの更新がこういう形とは・・・。
お袋が元気だった頃も、病気になった頃も、そして───俺様があの家に1人、取り残された時も。だから「あいつ」の頭の中にはきっと、元気だったお袋と小さかった俺様が、やさしく笑ってでもいるんだろう。
どうやって俺様の所在を知ったのかは、知らない。
けれど、この贈り物をカモメに託した時、どれほどの勇気を振り絞ったのか───今の俺なら、分るような気がするんだ。
つき返されるかもしれない。
あるいはこのご時世だ、該当者不在で、帰って来る可能性だってある。
それでも、贈らずにはいられなかった者の気持ち、ってヤツが・・・。
「仕方ねえなあ・・・モノには罪はねえし、ちょうどゴムも切れ掛かっていたから、使ってやるよ。せいぜい酷使してやるからな。覚悟しやがれってんだ」
悪態をつきながら、俺は空を仰いでその人を偲んだ。
元気でいるんだな。
俺も、元気でいるぜ。
《終》
04月01日(金)
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