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衛澤のどーでもよさげ。
by 衛澤 創
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■また、はじめての。
靴下をはかなくてもいい季節がやってきて、身も心も軽快な衛澤です御機嫌よう。

私、45年も生きていますが、まだまだ経験していないことの方が多いです。つい先日も、生まれてはじめての体験をしました。救急車に乗ったのです。病人本人として。

幾日か前から咳と熱が出ていまして、風邪かと思って自宅近隣の病院に行き、「風邪気味で咳と熱と痰が出るので薬を出してください」とお願いして内服薬を処方して貰い、服んでおりました。薬を服んで3日も安静にしていれば治るものと思っていました。

しかし、熱は毎日夜になると38.5度を越えるし、咳は増えてくるし、3日後にもう一度同じ病院で受診しました。そこで胸部レントゲン撮影をし、更には「立体像を見たいのでCTスキャナがある施設へ行ってきてほしい」と医師から言われてそのようにしまして、「CTの結果は明日午前中に病院へまわしておきます」とのことだったので、一旦帰宅。

この後が大変でして、咳が沢山出てどうしようもなくなってきたのです。息を吸う暇もないほど咳が連発。横になって寝みたいけれど横になると咳が余計に沢山出るし、横にならないと身体はしんどいし、どないしたらええんじゃ、と。
翌日もう一度病院へ行くのだし、何とかもう一日耐えられまいかと頑張ってみたのですが、咳をするだけで重労働です。絶え間なく出る咳のために頭や喉や腰が痛くなってくるし、このままではいられないと考え、自動車を運転できる家族の者に連絡を取って、夜間救急医療センターに連れて行って貰いまして、そこで強めの咳止め薬を貰いました。

咳止め薬を服むと、息を吸ったり水を飲んだりできる程度の時間が咳と咳との間にできてきましたので、何とか横になってうとうとする暇もありました。そうして何とか一ト晩しのいで、翌日自力で再度病院へ。

すると、別施設で撮影したCTスキャン映像が届いていたらしく、医師が私の顔を見るなり仰いました。
「肺炎やね。入院しよか。救急車呼ぼうか?」
こんな訳で救急車登場。救急隊がやってきて、診察室の私を担架に乗せて搬出。横になると咳がひどくなるので座位姿勢で運ばれました。御神輿の上ってこんなのかな、と思いました。病院で救急車を呼ばれるとは思ってもみませんでした。

救急車内でも座位のままで。指に血中酸素量を計るセンサを着けて、黙って運ばれました。病院から救急隊に病状についての説明があったし、看護師さんも同乗してくれたので、私は氏名や年齢の確認に頷くだけでほかにすることはありませんでした。

そして総合病院のER(救急外来)へ。
救急車乗車前には履きものを脱がされましたが、ERに入ると真っ先に上着を取るようにと指示がありました。脱ぐ途中で私はひどく咳き込んでしまい、病状を説明するまでもなく把握して貰えました。ストレッチャーの背中を起こして貰って寄り掛かるように座位を取り、ここでも指にセンサ。

直径2〜3cmはあろうかという太い注射器に2本、採血され、更に採痰、採尿。ERの中にはレントゲンやCTスキャナもあり、レントゲンはストレッチャーを降りずに仰臥姿勢で撮影。
一ト通り検体を採取し終えるとストレッチャーから車椅子に乗り換えて入院病棟へ移動。看護師さんが押してくれます。咳が止まらないのと、そのために血中酸素が薄いので自力での移動は無理との判断だったようです。

ERにいる間に家族が呼び出されて、医師から病状の説明がありました。が、私には説明がありませんでした。家族から聞くところによると、「特殊な肺炎」とのこと。いわゆる普通の肺炎と、レントゲンやCT画像に写っている影が真逆なのだと。
普通は肺の外側から内側に向かって影が出るらしいのですが、私の場合は内側から外に向かっているのだとか。このことから、肺炎の原因となっている病原菌が何なのか見当を付けられないので、検査を重ねながら治療していきます、という医師の話。

とにかく、結核などの空気感染する病気かどうかを調べなければならないので、その間は隔離病室に入っていてください、ということで、二重扉の奥にある二重扉の部屋に入れられました。当然、個室です。

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04月25日(土)
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