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衛澤のどーでもよさげ。
by 衛澤 創
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■散髪と。
いま更突然、西炯子さんの「ひとりで生きるモン!」にハマってしまい、周囲の人に勧めてまわっている衛澤です。
「×−ペケ−」と「臨死!!江古田ちゃん」と「のんきな父さん」を足して混ぜてこねて灰汁抜きしてから寝かせて軽く火を通してライトに仕上げた感じの作品です。判りにくい? もっと簡単に言うなら「気楽に、斜め上。」という感じでしょうか。時間と懐に余裕があるなら読んでおくといいでしょう。
さて、私は一ト月に一度、理髪店を利用します。元来、美容院という施設が苦手で、そちらを利用した経験は片手で数えるほどしかありません。その数回で「もう美容院には行かねえ」と決定づけるだけの経験をしてしまったのですね。
そのような経緯もあり、私は世を忍ぶ仮の娘さんだった頃もいまも調髪は理髪店で御願いしています。
世を忍ぶ仮の娘さん時代も現在も私という人間にたいした変わりはなく、身姿も、髪型もほとんど変わっていません。けれども、「女性として」行ったときと「男性として」行ったときとでは、理髪店の対応は変わってくるのです。
先ず、「女性として」理髪店を利用しますと、調髪料金が男性よりも少し高めで顔剃りは別料金です。御願いしないと剃ってくれません。「男性として」利用した場合は問答無用で顔剃りされます。しかも女性料金よりやや安めで顔剃り料金は調髪代に「込み」です。
調髪して貰う人間(つまり私)も、調髪の内容も、理髪店も、理容師さんも、何れもが同じ条件であっても「調髪して貰う人間」が「女性であるか男性であるか」でサービス内容と料金が変わってしまうのです。
当然のことなのかもしれませんが、男女どちらも経験している私は「何か変だな」と感じます。「男性であるか女性であるか」は自己申告や法的書類には拠らず理髪店側の判断で決まってしまいますし、何より御願いする髪型も髪の長さも、男性としての利用時と女性としての利用時とでまったく変わらないのに料金は変わるのですから、「あれー?」と思うのも無理からぬことでありましょう。
同じ理髪師さんが同じ客に対して同じ作業をやってるのにね、という話です。
似た話に内性器摘出術があります。私の家族のうち二人が子宮筋腫を患って内性器を摘出したのですが、そのときの手術費用は保険が効いて約一〇万円。私も同じ手術を受けましたが病名は子宮筋腫ではなく性同一性障碍で、国内では保険は適用されず海外で行いました。手術入院費用・渡航費用・滞在費合わせて約四〇万円。
これも御医者が患者に対してやっていることは同じなのにね、という話です。
不平を言っているように思われるかもしれませんが、決してそうではありません。ただ、「変なの」って。
無理やりたとえるなら、食パン一枚をトーストして貰うのに、五枚切り一枚と六枚切り一枚とで料金が全然違いました、みたいな。五枚切り一枚と六枚切り一枚の間には何がある?
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08月22日(土)
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