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衛澤のどーでもよさげ。
by 衛澤 創
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■桃の節句に。
朝は眠りから目覚める。軽く有酸素運動とストレッチをして、二時間ほどトレーニングをする。それから風呂に入って、手術を受けた左前腕のメンテナンスをする。そういう毎日がいまのぼくにはある。

眠ることができて眠りから覚めることができる。目が覚めたら自分の意志で身体を動かすことができて、動かすことで爽快になる。
少しもしんどくない。二箇月ほど続いていた倦怠感も疲労感も憂鬱感もない。
しんどくないというだけで、当たり前に活動できるというだけで、こんなにも快い。何て有難い。ハッピーなことやラッキーなことが起こらなくても、ぼくは充分にさいわいだ。

桃の節句の今日は、当地方は桃の季節に不似合いなほど冷えて、みぞれらしきものが降った。トレーニングで汗をかいて冷えた身体を湯舟に沈めると、その温かさに気持ちがほぐれた。
たっぷりの湯の中で、いま、自分は生きているのだなあ、と思った。
「生きているからラッキーだ」と歌ったのは葉っぱ隊、「生きてるだけでまる儲け」と言ったのは明石家さんまさんだった。世の中には「生きているだけでは倖せとは言えない」という意見も勿論あって、その気持ちをぼくも経験したことがある。
でも、たったいまのぼくは、生きているだけでラッキーでまる儲けだと思う。異国で一回死んできた気でいるので。

「生きている自分万歳」と思いながら、前腕メンテナンスをする。ぼくの左前腕は、いまこんな状態。



左腕の内側にトンネルを掘ってあって、それが塞がらないようにカテーテルを差し込んでいる。一日二回、カテーテルを一旦抜いて煮沸消毒して、腕のトンネルを精製水で洗浄して、軟膏を付けて、またカテーテルを差し直す。普段は包帯やサポーターで保護しておく。
半年間このメンテナンスを続けて、腕の組織を育てる。充分に育った後は、この部分は猥褻物になります。
03月03日(火)
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