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衛澤のどーでもよさげ。
by 衛澤 創
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■二歩下がる。
この三年の間に、携帯電話の機種変更を三回やった。四台の携帯電話を使ったことになる。
もともと私はPHSユーザだった。世の中のモバイル機の主流が携帯電話となることが確定しても暫くはPHSユーザを続けた。思い返してみればその理由は「機体が小さい」ことと「機能が少ない」ということだった。メールと電話が使えればそれで充分だったのだ。

後にどうしてもカメラ機能が必要になって、やっと携帯電話に切り替えた。自分が受ける手術や旅の記録を写真で残しておきたかったからだ。仕事の資料にも写真を沢山使う。
これが私と一緒に海を越える旅をした携帯電話SO506i、通称Premini-U。



機体が小さく、その割りに画面が大きく、カメラとしての使い勝手がよろしく、キイのデザインも使い勝手もよろしい。いまでもこの機体が一番気に入っている。中でもすばらしいのは、メールを作成しているときに「さ行」の文字を打ち間違えて電源キイを押してしまわないキイ配置になっていることだ。

先のSO506iはmova、つまり2Gテクノロジの機体だった。どういう仕掛けかよく知らないのだが、movaではパケット通信使い放題プランが利用できないらしい。それも不便なのでmovaからFOMA、つまり3Gテクノロジの機体に乗り換えることにした。それが下の写真の機体、SO902iWP+だ。



型番号の「WP」というのはWaterProof、つまり防水型のことらしい。しかし本体下部の充電器差込口を開閉していると蓋が緩くなり、防水性はどんどん薄くなっていった。

この機体は可もなく不可もなし、といったところだったが、何故だか妙に新しい機体がほしくなった時期があり、また、折り悪しくワンセグだの音楽プレイヤだのが付いた新機種が大々的に発売され、私はその商戦に見事に踊らされた。雀百まで踊り忘れず水子の魂百まで。

この時期の新機種のセールスポイントは「ワンセグ」、そして「世界ケータイ」ということだった。ワンセグテレビ放送を受信することができて、海外通話もできるということだ。その他、メーカーにより音楽プレイヤやFMチューナーや音声翻訳や、いろいろな機能が搭載されていた。私はこの時期の携帯電話を二台、試した。しかし、どうにもしっくりこない。
新しく購入した二台は何れもカメラのシャッターキイがやたらと小さかった。押したいときに押せなくて苛々するし、そのせいか写真をあまり撮らなくなってしまった。本来は写真で資料を残しておきたい私としてはこれは困りものだ。

沢山の電話以外の機能は、最初こそものめずらしくていろいろいじってはみるが、それが必需であるかと言えばそうでもなく、次第に使わなくなっていく。終いには最小限の機能しか使わなくなるのだ。私の場合、最小限の機能とは
・電話
・メール
・カメラ
・テキストメモ
これだけだ。これ以外の機能は付いていても使わないことがよく判った。

だから、先に挙げたSO506iに戻ろうかと考えた。しかし、現在契約しているFOMAからmovaに戻るためには通信会社との契約から変えなくてはならず、またmovaの2Gテクノロジは2012年でサービスを終了するとのこと。戻る地点はここではなさそうだ。
一方、FOMA機種同志なら通信会社に申し出なくとも内蔵のICカードを差し替えるだけで移行できる。
こんな訳で、四台を渡り歩いた私が現在使っているのはSO902iWP+(二枚めの写真)である。四世代前の機体だ。ワンセグ放送も見られないし海外通話もできなくて、画面は小さくメール作成時の「さ行」が電源キイに直近だが、この機体に戻って何だか落ち着いた気がする。
07月11日(金)
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