ID:38229
衛澤のどーでもよさげ。
by 衛澤 創
[134329hit]
■猟師帽。
今日は午後から駅前ではない某有名ドーナツ専門店で仕事。既にお判りのことと思うが、店員をしている訳ではなく、客席を長時間占拠して、「おかわり自由」をいいことに何杯もカフェオレを飲みながら書きものをしているのだ。今日の仕事は先日賞を頂いた出版社宛ての新作短編読切小説の構想と、毎月連載しているフリーペーパーのコラムの草稿。取り敢えず両方何とかなっている……と思う。
さて、某有名ドーナツ専門店は、某有名服飾専門店と店舗が隣接していて駐車場を共有していることが多い。今日、私が行った店舗もその形態で、仕事帰りについでに衣料品を見て行くことにした。綿製のカーゴパンツがほしいと思っているからだ。
ドライメッシュとかナイロンとか、そういう素材のカーゴパンツはよく出まわっているし私も持っているのだが、綿素材のものはあまり見かけなくて、私もまだ持っていない。だからほしい。そういうものがあるかどうか、あるなら望みの色や柄やかたちや価格のものがあるかどうか、見てまわることにしたのだ。
何点か気に入ったものを発見。でも衣料品は高額品だから直ぐには金の持ち合わせがあっても買わないことにしている。自宅に帰って似たようなものを持っていないかを確認して、ほんとうに必要かどうかを熟慮してから次月以降の生活予算に対しての予算案を提出する。予算案は却下される場合もある。
私にとっては、支払いに対するものがどんなものであっても「一〇〇〇円以上は高い」のである。
さて、一ト通り店内を見てまわり、ほかにもほしいと思っているのだが扱っている店舗が少ない商品がないかどうかを確認している途中で、帽子を見つけた。私は帽子というアイテムがとても好きだ。見てみると、私が常々ほしいと思っているアーミーキャップがあるではないか。
しかし、哀しい哉、私の頭は中身に比例して小さいのである。大抵の帽子は似合うに合わない以前に寸法が合わない。そのアーミーキャップもワンサイズオンリーで、59cmだった。でかすぎ。私は54cmでも少々余り気味だというのに。
仕方がなく店舗を出ようとしたとき、もう一種、このところの私が気に入りはじめたデザインの帽子が目にとまった。ハンチングである。実は昨日、書店でにゃーにゃー言った後に立ち寄った店でも見つけたのだが、やはり寸法が大きすぎて諦めて帰ったのだった。
だが、今日見てみればSサイズがある。仮に被ってみると、丁度よろしい。ひっくり返して値札を見る。一〇〇〇円。「高い」と「高くない」の境界線である。
買った。

ハンチング帽は誰にでも似合うものではない。それなりの風合いとか気風とか風格とか、そういうものが被る者の方にないとちょっと勘違いした七〇年代アイドル風にしかならない。そうならないように、ハンチングに被られてしまわないように、私は育っていかねばならない。
と、自宅でタグを外しながら改めて思った。
【今日の提案】
書きものするときの椅子をバランスボールにすると姿勢が矯正される上に筋肉がついてしかも楽でいいんじゃないだろうか。問題は炬燵に入れないことだ。
03月30日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る