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衛澤のどーでもよさげ。
by 衛澤 創
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■過程。
物語の中で動く人物の名前や身体の特徴や生い立ちや家族や住んでる場所や着ている服や持ちものや……とにかくすべて書き出して、一枚の紙にまとめます。私は「人物票」という履歴書のような書式を予めつくってあるので、手当たり次第に書いたものをその票に転記するか、そうでなければ最初から票を用意してそこに書き込みます。
これを登場人物の数だけ書きます。
人物だけでなく、必要なら小道具や場所(住んでる部屋とかよく散歩に行く公園とか)の設定やラフスケッチもこの段階で書きます。これをやっておくと、後々とても楽です。
3) 妄想 構想します。
大まかな物語と人物像ができたら、それ等材料をもとに、ぶつ切りで、飛び飛びでいいので、好きなだけいろいろな場面を思い描いて人物がどのように動くのか観察します。
そうすると、この過程でおおまかなストーリイラインができてしまうので、次の作業に移ります。この段階を入念にやっておくと、書き手が人物の動きを考える必要がなくなります(よく言う「キャラクタが勝手に動く」という状態に早い段階でなります)。
4)ストーリイをだいたい四ツくらいに分けて紙に書き出します。
「四ツ」というのは「起承転結」に沿って考えるための「四ツ」です。「序破急」で考えたい人は三ツでいいです。
四ツに分けられた場面を、更に細かく詳しく構想します。この作業は繰り返されます。更に詳細に構想されたものを、また更に詳細に……という風に。
5)とても細かいところまで御話ができてきたら、今度はコンテ作業です。
この段階まで来たら何章構成になるか、時制の行き来はあるか(現原対変など)、誰のどんな視点で話を動かすか等々、判っているはずなので、それを箱書きにします。物語をつくる勘のいい人なら4)とこの段階はすっ飛ばして直ぐに原稿執筆にかかれると思います。私は不器用で忘れっぽいのでこの作業をしておきます。
書き上がったコンテを見ながら原稿を書きます。
……と、ここまで書きましたが、「プロット」と呼べるのは1)の段階だけですね。4)や5)になると、これはプロットではなく「あらすじ」になります。
この辺り、投稿原稿では結構厳密に見られてしまうので、出版社主催の各賞に投稿しようという人は「プロット(梗概)」と「あらすじ」を明確に書き分けられるようになっておくのがいいと思います。
とか何とか偉そうに言っておきながら、私自身まだ梗概と粗筋の違いは判っていません。知っているのは「あらすじ」は結末を書いてはいけなくて、「梗概」は結末まで書く必要があるということです。
■試しにプロット見せてください
「柴田が雨のごみ集積所で×××を拾ってから秋風の中一人でピアノを弾きはじめるまでの話」。
これはいま書いている御話の原形です。「×××」は、いまは明かせないので伏せさせて頂いてます。「柴田」は主人公のおじさんの名前です。亜美さんとは関係ありません。
参考までにまだ書きかけのコンテの写真をどうぞ。

これはA4判の紙を縦長に使って継ぎ足し継ぎ足し書いたもので、10mちょっとの長さになっています。これで、やっと全体の約半分程度。これも400字詰原稿用紙300枚くらいに収めようと考えていながらこの様子では500枚くらいになりそうな感じです。
■ここだけの秘密、あのお話の裏設定
私が書いた御話を御存知の方はおられませんでしょうから表題を上げずに申し上げますが、衛澤名義で書いているものはすべて現代日本が舞台のようでいて、私たちが住んでいる日本での話ではありません。
とか言っても御話が判んなきゃつまんないよね。あははん。
■最後に今後書いてみたい設定など教えて下さい
恰好よくとも何ともないおじさんが主人公の御話を。
「恰好よくとも何ともない」ってところと「おじさん」というところが設定です。いま書いてるのがこれなんですが。
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12月25日(金)
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