ID:38229
衛澤のどーでもよさげ。
by 衛澤 創
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■さだかや。
貞子さんの呪いがかかった人の呪いを解こうと霊能力者に頼ったけれど敵わなかったので、次に講じた手段が「貞子さんの呪いの上に伽倻子さんの呪いを被せて、二つの呪いを対消滅させる」というもの。既に貞子さんに呪われている人を伽倻子さんの家に入れて伽倻子さんにも呪わせるのです。そうすると互いの強い呪いによって互いが消えるだろうと。

そうすると、自分の呪いの刻限が来たので殺害業務をこなそうと貞子さんは伽倻子さんのお家に現れる訳です。そこでご対面。あら、知らない呪イストが来たけどここにいる人間は私のお客さまよ、ということで伽倻子さんは貞子さんを攻撃しますし、貞子さんは二日前に既に呪い契約してますからお客さまを手離す訳にはいきません。
「私の呪いで殺すのよ」「いいえ私の呪いで」という争いです。

貞子さんは最早や「毛のバケモノ」で現れる先々に「抜け毛」を出してきて人間を驚かせるし、殺害業務の際にも長い髪を更に伸ばして手足のように操るし、呪いで死んだ人は口から毛を吐いてるし、何でそんなに毛なの。
お家に侵入してきた知らない呪イストを追い出そうとしたトッシーをテレビの中に引きずり込んだときも長い髪をお使いでしたし、伽倻子さんに「決定打か」と思わせる一撃を繰り出したのも毛髪でした。

両手足を床について移動する伽倻子さんのエキセントリックな動きは最早や芸術。階段を降りる姿勢はとても低く、あれは全身の筋力が発達していないとできない動作だよねえとアスリートを感じました。
そして出現と同時にドルビーサラウンドで聞こえ出す「コカカカカカカ」という独特の音。動作の奇妙さを表す擬音のようなものかと思っていたら、伽倻子さんの声だったそうで。「呪怨」第1作ではもっとはっきりと「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」と発音してらっしゃったように思うのですが。

しかし。しかししかしですな。
貞子さんと伽倻子さんが一つの同じ画面の中にいる。これだけで大変な豪華さ。「モスラ対ゴジラ」とか「猪木対アリ」とか、私にとってみればその水準を大きく凌駕しております。劇場で観てよかった。

終盤。いよいよ二人の呪イストは呪われた人を左右両翼から追い詰めます。そして同時に襲いかかる! 瞬間、呪われた人が回避!
貞子さんと伽倻子さんが激突します(物理的に)!
巨大な光と衝撃波が発生。呪いの衝撃波はそれまで呪われた人を導いてきた霊能力者を絶命させてしまいます。そして。

見たこともない、禍々しい姿の、まるでクトゥルフのようなクリーチャーが顕現! 神か、呪いの神か!
しかしそれは一瞬で消え、残ったのは貞子さん。さだかや対決、貞子さんの勝ちなのか。と、思いきや。

現れた貞子さんは、奇妙な動きで――伽倻子さんの動きで迫り来るのです。ああ、窓に! 窓に!(窓はない)
最恐と最恐が融合し、最恐・最凶の新たな呪イスト爆誕!

という映画でした。いやー、エキサイティングだったさだかや対決。観てよかった。さだかやファンにはおすすめ。
でも全然怖くない映画でした。怖がりたい人には不向きかも。うーん、ホラー?
私は「リング」も「呪怨」も怖いと思いませんでしたしねえ。「リング」シリーズで一番怖いのは原作だし(あんまり怖くて本を部屋に置いておきたくないレベル)映画で怖かったのは「催眠」(菅野美穂さんがすごい!)だし。

さだかやが恰好よかったので映画を観る前より好きになりました。



だから思わず購入してしまったのでした。スケジュール帳に貼るシールです。女子高生のようにこれを駆使して手帳をデコってみたいと思います。

07月31日(日)
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