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衛澤のどーでもよさげ。
by 衛澤 創
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■やっふぅ!
やがて陽が傾き西陽が強くなる頃に、かなりの量を書き進んだことだし、そろそろ帰宅して朝一番に干しておいた洗濯ものを取り込んでやろうと席を立ちました。沢山書けたので、大変とてもすごく非常に気分がよろしいです。うっはうはーな気分で退店して、店舗の前に立ちましたところ。
単車がない。
駅前周辺は放置車両取り締まりがとりわけ厳しい地域です。盗まれたのではなく放置車両として撤去されたのだと直ぐに判りました。邪魔にならないように停めたって撤去されるものはされるのです。
うろうろ探しまわることもせず、私はその足で交番に行きました。ちょっとだけ呪詛のようなものを呟いてアレな電波を軽く放射してから。やっておくとおかないとでは気の治まりようが違います。
行ったのは先月ケータイ落としましたと届け出たあの交番です。私は他人さまの容姿を憶えるのが大変苦手ですので応対してくれたのが前回と同じお巡りさんかどうか判りませんでしたが、お巡りさんの方は「また来やがったかこのずんぐり髭眼鏡」とか思っていたかもしれません。
そこで「放置自転車等保管所」の連絡先を教えて貰って、それから路線バスにでも乗って帰るかとバス停に向かいました。帰宅してからその保管所にうちの子そちらにいますかと問い合わせればいいだろうと考えながら。
私が住む地域というのは、端的に言えばど田舎でして、路線バスが一時間に二本しか走りません。しかも、私がバス停の時刻表を見たのが発車五分後くらいで、あと約三〇分待たないと次のバスが来ません。
歩イテ帰ッタ方ガ早イヨ。
こんな訳で、単車で一五分の距離を全徒歩で帰りました。とは言いましてもたいした距離ではありませんでして、今月に入って自宅トレーニングに切り替えるまでの約二箇月ほど、ほぼ毎日歩いていたコースですから、慣れた距離です。
しかし、ケータイ落としたり(しかも立て続けに二回も)、単車を持って行かれたり、更には素晴らしいタイミングでバスに乗り損ねたり、この絵に描いたような怒濤の不運は、明らかにおいし過ぎます。誰彼構わず話してまわって「ばーかばーか」とか言って貰いたくなるような、そんな素敵なできごと。笑って貰えればそれは既によろこび。
ビバおれのネタ人生!
胸の内でそう叫んでから私は自宅に向けて歩き出しました。やっふぅ!
帰宅までの所要時間は約四〇分。西陽の中を歩き続けると水垢離をしたようにシャツがぼとぼとになりました。ウォーキングのときにいつも身につけているiPodはこの日は持っていなかったので音楽を聴きながら歩くことはできませんでしたが、例によって無意識のうちに自分が歌っていました。この日の曲は「アイスクリームの歌」でした。
帰宅後、「放置自転車等保管所」に電話で確認を入れてみると、うちの子はやっぱり保護されていました。所在が明らかになったので、心配はありません。単車がないと多少不便ではありますが、それだけです。書いたはずの原稿が失われることに比べれば、蚊に刺されかけた(刺されるまでもない)程度のことです。如何に秀れたもの書きでも、二度同じものを書くことはできませんから。でも火災保険更新料の一万円が出ていった後の「車両移動保管料」三五〇〇円也は、更に痛い。三五〇〇円あったら一週間は喰える。
ということは、一週間断食すればいいのか。
保管所は「平日のみ対応」らしいので、単車は週明けにでも引き取りに行きます。徒歩にて。保管所の近くまでは路線バスは走らないので。歩くと二時間くらいかかるかなあ。iPod着けて好きな音楽を聴きながら愉しく歩きます。「wanderer」とかいいよね。旅人気分でね。
本日も締めに一曲紹介申し上げます。本日は兄さんではなくミクさんの曲を。
タイトルは「無名の画家、無題の絵画」。
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06月13日(土)
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