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ドラマ!ドラマ!ドラマ!
by もっちゃん
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■藤木様@雑誌インタビューについて思うこと
この人は、すごく役割分担というか、分業ができる人なんだなぁと思った。もちろん、役者さんの中のほとんどの人が役者が本業で役者だけやってるんだけど、それに実際どのくらいの人が現場で、自分以外のセリフや動きにまで必要以上に注文をつける人がいるのかっていうのはわからないものね。ただ、舞台出身の役者さんがスクリーンやテレビに出る場合、舞台と映像は別物なんだけど、舞台の役者さんて、脚本、演出、出演を兼ねてる人多いからね。マルチっていうか、色々見えちゃうって人が多いと思う。映像やってる人でも、実は監督希望だったとか、役者やってるけどいずれは監督もとか、動く映像とは違うけれど、カメラ本格的にやったりとか、自分が現場にいて、一役者ですよ、という時に、出すか出さないか、もしくは出したとしてそれが求められているタイプの人なのかそうでないのかとかもわからないけれど、この藤木直人と言う人は、役者として自分の配役されたものに対してわからないことや、納得できないことは動けないから監督や原作者なりとお話はされるみたいだけれど、それはあくまで自分の役柄の動きや感情のための情報であって、決して無理して映画全体を把握しようととかしない人のような気がする。それはいい加減ということじゃないし、積極的にしようとしていないけれど、頭のいい人だから見えてきてるのかもしれないし、ただ自分自身に今与えられた本分をまずマットウすることに、すごく真摯になっている、そんな人なのかな、と思った。すっごく悪い言い方をすると、他人に興味がない、っていうくらいになっちゃうのかもしれないけど。

もちろん今回の「g@me.」は「ドラゴンヘッド」に続く、本格的な映画の出演で、しかもダブルとはいえ、初主演なわけで、それなりに看板っていう責任感やプレッシャーっていうのは感じていたと思うけど、圧迫されすぎないように、上手にコントロールができるというか、頑張ってそうしているというか、まず、自分の役どころを押さえて作品の中でどういう役割なのか、それさえきちんとしていればおのずと見えてくる、出来てくる、そう、ある意味他の役者や監督、スタッフを信頼しているからできるのかもしれない。不器用だからそうしかできないのかもしれない、でも、あれもこれも、っていう感じがなくて、「貪欲」さみたいなものを欲しがるつくり手側には、ものたりないかもしれないくらい、今回だったら、まずは佐久間っていう役を考えるっていうことにかなり集中して、それが全体に繋がるんだっていう考えの人なのかな、って思った。


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11月14日(金)
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