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ドラマ!ドラマ!ドラマ!
by もっちゃん
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■瞳子
「瞳子」は吉野朔美先生の漫画です。「恋愛的瞬間」以来新作のコミックが出ないなぁ。見つけられないだけかな?と、集英社の少女漫画の棚を、本屋へ行くとチェックしていたものですが、フリーになられて色々なところで、私がぼさっとしている間に色々な作品を書かれていました。「お父さんは時代小説が大好き」の続編「お母さんは赤毛のアンが大好き」「弟の家には本棚がない」も出ていました。某ネット本屋さんで店頭にでにくい本や、DVDを探して買うのに最近はまってました。携帯からさくさく注文、おうちに届く、なんて便利。お支払い恐いですね、そのものよりも携帯電話パケット料金・・・。とか言いつつ、ずっと気がつかなかったのねー、吉野先生作品を検索してみること。いっきに買ってみました。いつも言うことだけど、漫画をあなどるなかれ!深いっ!もういい、お金なんて、あとからついてくる!ほんとか(冷汗)


「瞳子」はまだそんな便利な携帯が普及するなんて思いもしない80年代の彼女たちの日常の中で、きっとあとでふと振り返ったりするかもしれない、そのときは気づかなかったけれど、そんな日々。瞳子は、人生にまだ目標は見えないけど、コダワリは知っている24歳、プー女子。彼女には高校の同級生でマニアックな趣味のあう男子の友達が2人いる。森澤と天王台。(卒業後、マニアックな場所に偶然居合わせてすっかり趣味友になったというのも羨ましい限り)森澤の母は、一見普通、というかお蕎麦をうったりするいわゆる専業主婦なのだが、ある意味スゴク自由で粋なのである。彼女は現状にイラダチを覚えている瞳子に言うのである。中国茶をいただきながら、話の途中、突然に。

「人はやりたくないことはやらなくていいんですよ。見たいものだけ見ればいいんです。やりたいことだけおやりなさいよ。」

やりたくないコト、でもやらずには生きられないことが一杯ある。だからこそ、見たいものだけ見、やりたくないコトしなくて良いように選択して暮らす。なんて素敵な考え!そして別の短篇で瞳子は思う。

「今日は昨日の続きじゃないーだから・・・、明日も今日の続きじゃない。」

04月02日(水)
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