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ドラマ!ドラマ!ドラマ!
by もっちゃん
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■冷静とミーハーの間に
『僕の生きる道』と『高校教師』は、余命幾ばくもないと宣告された、偶然2人とも教師だったということで、ついつい比べがちになってしまう。かくいう私もそうである。でも、多分、全然ベクトルが違うんだよね。『僕の生きる道』で描きたいと作り手が思ってるものと、『高校教師』が表現したいことっていうのは、違うんだよね。描きたい世界が違うような気がする。だけど、最終的にどんな結末が待っているのかはわからない、湖賀先生役の藤木直人は脚本家の野島伸司に「後半壊れてもらいます」って言われたらしいから、特にそっちはわからない。でも、違う世界、違う価値観、そんなものを表現しようとする中で、しかし、視聴者は「自分の命」について、考えざるをえなくなるだろう。そこにベクトルの違う物語があるということは、いいことかもしれない。
例えば、周りの教師の設定、生徒たちの設定。まったく違う。そしてあくまでも主役は中村先生(草K君)である。「高校教師」はえ?誰?主役って成宮くん?京本さんとの対決だっけ?っていうくら、群像劇になっている。そしてもちろん、周りの教師、生徒の設定っていうのは全く違う。「僕の生きる道」の方が、あきらかに高校教師としての彼が重要で、彼が同僚の教師や理事長や、生徒たちとの関わりも、それが彼が高校教師であるからである。「高校教師」の湖賀は、物語の設定ありきで、その都合上、高校教師になったようなもので、今回特に高校教師だから、という足かせは今のところない。それは、高校教師として生をまっとうしたい中村先生と、湖賀と雛の立場を一番明らかに表現できる関係が高校教師と生徒だった。というのでは、違ってくると思う。もちろん、5話のように、教室のガラスを割り、そこで倒れているのだから、水泳部の3年女子が虚無的に生きているメンバーの1人であったのだから、そしてそのうち雛との関係もとりざたされるだろうから、無視できないことではあるけれど。
だから、「僕の生きる道で」そんなに簡単に反省するなよ。とは思ったけれど、性善説みたいな感じで、中村先生が伝えたかった、医学をめざす少年が改心したり、歌手を目指す女子生徒の進学を薦めないで、夢を後悔しないことを薦められて、彼は、教師であることに生きがいややりがいを見出す。そして、死に向かっているとわかった時点から、彼には、片想いだったはずの、もう恋愛なんてすることもなく死んでいくのだと思っていた恋人のいなかった中村先生に味方、それも恋人として味方になってくれる(告白しても大丈夫かもしれない)みどり先生と出会えた。(ラストはポップでちょっとよかった。谷原章介が、反撃に出たりしたらやだなぁ、とか思いつつも、だんごに反応して、帰っていくトコとかポップだった。)ここでは関係無いけど、あの、森下愛子のやってる先生はなんで、「この薬。。。」ってわかったんだろう?もちろん、彼のその前の話に、最近のいつもの力説と違うことを感じていても、「もしかして?」って思うってことは・・・。それに彼女はいまだ独身ていう役だけれど、「星降る」と違って、ただもてないとか機会がないとかいう独身ではない気がする。とてもチャーミングだし(それは森下の力かもしれないが)恋愛にうといわけではなさそう。思いすぎかな?彼女は誰かを同じ様な病気で亡くしているんだろうか?そしてその人を思いつづけている。だから、みどり先生の味方になれる?あ、更に関係無いけど気になったのは、あの鳥羽くん、女子高生アイドルっていうか雑誌モデルに片想いしてるかつきあってる?
あ、それまくり。前に話した、医者の問題は今回は割愛かな?小日向さんは似合ってます、とだけ・・・。
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02月07日(金)
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