ID:34326
ドラマ!ドラマ!ドラマ!
by もっちゃん
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■あの頃の僕は・・・
あの頃の僕は、明日が来るのが恐かった。
夜も眠れず、朝が明けてしまうのを待ったんだ。
そう、昨日の続きのような気がして。
あの頃の僕は、明日を強く願い信じていたが、それはあまりにも遠い明日だった。
夜が一つ終り新しい明日が来るのは、僕にとっては遠い未来が近付くのではなく更に遠去かる事を意味した。
自分の存在の危うさが恐くて仕方がなかった。
誰かに慰めてもらいたかったのは僕の方だ。
だが…あの頃の僕は、誰かを守る事で自分がそこにいる事を確かめ、まるで有意義な一日を手に入れている、そんな気になっていたんだ。
そして僕が迷ってしまわないように。
(湖賀郁巳のモノローグ風)
01月31日(金)
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