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ドラマ!ドラマ!ドラマ!
by もっちゃん
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■マックスといえば・・・・
もはや、マックス・エバンズではないのです。ジェシカ・アルバ演じる『ダーク・エンジェル』、バーコード女、失礼髪は浪波と美しい、そういう意味でなく彼女たちにとってバーコードは単なるバーコード以上の意味を持つのだから、ちゃかしてはいけませんね。最強(?)ジェネティック、エックス・ファイブを抜け出し、人間らしい仲間と人間らしい暮らしをし(兵士らしくないという点で)、愛する人にもめぐりあったマックス。彼女の憂いに満ちたしかし力強い、時にセクシーな瞳、そしてSFXの力だろうとも、それが似会う、強靭さ。時に激しく、時に厳しく、時に優しい言葉を発するぽっちゃりした唇。うーん、変態的描写に近くないことを祈る。今、私はジェームズ・キャメロンの思うつぼである。
今週の『ダーク・エンジェル』。マンティコワが焼き払われて、ジェネティックたちが世間に散らばった。しかし10年前にマックスたちが企てた逃亡とは彼らにとって違っていた。退役軍人施設へのテロと政府が報道したことにより、反政府運動をテロ的でなく活動するグループがダミー敵になり、暗号で召集されたジェネティックたちは殺された。ザックの心臓を移植され、マンティコワで再教育されたマックスはジャンクDNAがないという奇跡的DNA配列を持つことから特別であることがわかる。肉体鍛錬は受けたが精神的に兵士として再教育されるところまではいかず、世間への脱出に成功する。しかしその代償は大きく、兄弟たちを焼き討ち、そして罠の召集で惨殺にあわせてしまったのである。全てが終った、ローガンに近づけないウィルスさえなんとかできれば、オリジナル・シンディたちとのあの生活が戻ってきた。と思ったのもつかの間であった。エックス・セブンはマックスの意見を聞くことはないだろうということと、困難はあるが、それ以外の兵士たちは人間として生きていく道を選ぶことも可能、いざというときのマックスの味方が増えることにもなる。例えばアレックとか・・・。それに焼き払われる前に移植のための体とは言え、悲しい状態ではあるが生命体としては「生きている」ザックは輸送されている。新しい敵。しかし、妻の遺伝子を持つマックスを守りたいライデッガー。そしてファーザー・サンドマンの存在を教えてくれた、ジョシュア、異形のジェネティックたち。
先週からの引きつづきとはいえ、今週は濃い1本だったと思う。マックスたちのように遺伝情報に他の動物や鳥類などのものを組み込んだものと違う、今回クローズアップされた砂漠戦闘要員のように異形のジェネティック。『スタートレック』かい!とツッコム前に「いやーん、アニメっぽい展開」(にやり)「異形」と言う響きはある種差別的かもしれない。ディズニーが『ノートルダムの鐘』とタイトルを変えたように。そういえば藤原竜也くんに興味がないので情報を知らないけれど、今度『エレファントマン』を演るらしい。ウワサでは特殊メイクとかはしないとか?それが当り前に見世物小屋で見世物としてしか生きられなかった異形のものたち・・・。未来の話なのに、電磁テロで街はスラム化し、退廃的ムードの漂う街並みに異形のものたちが密やかに生きていく(のか?)古めかしい匂いもする。
世界の混乱と、それでもまだ最強の兵士をつくるためにジェネティックを造り続ける傲慢な政府と、退廃の中でそれでも仲間をつくり小さな幸せを見つけ生きていく人々。均衡をたもつため?もっと希望のため?闘う人たちもいる。SF、アクション、友情、ラブロマンス、てんこもりの設定。そんなごたいそうなものであればあるほど、「甘くない?」という展開も許せる。それはちょっと力強い未来への希望をみせながら、どこかしら必ずせつないかなしみが派手さの中にも満たされているから。
ほめすぎかい?ただ、今はまってんねん。それだけ。特に今週はみっちりつまっていたし。そしてプラス、アレックの声が中原茂でね「ビバヒル」のブランドンよりいい感じで嬉しい。しかも、オトコマエ率結構高くて、『アリー・マクビール』でどうしてこういうオトコマエを使えないんだ?
11月11日(月)
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