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ドラマ!ドラマ!ドラマ!
by もっちゃん
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■十字架
 何作目の阿佐ヶ谷スパイダースだろう。私の阿佐スパ歴はまだまだはじまったばかりなのである。しかし、この長塚圭史のつくりだす(もちろん、そのときの役者、スタッフ)世界の不思議・・・とでもいうのだろうか?正常でない何か、矛盾、不安、孤独・・・生きているこの世界に意味を求めること自体、意味ないんじゃないのかも?・・・っていうか、とりあえず、今ここで観てる世界の意味がわからなくたって、それってそっちが普通かも・・・でなくて、やっぱ、こういう世界って存在するし、知らないだけなの?・・・いや、世の中はそんなことだらけなのだ。自分が知っているつもりになっている世界以外は知らないし、その世界すら、知っているつもりになっているだけなのだから。

 なんだか、居心地の悪さを感じたり、観たあと残ったり、追求したいわけじゃないけど、たとえば、長塚さんと知り合いとかだったとしてもよ、「ね、ところであれ、どういう意味だったの?」とかって聞きたいわけじゃない。(ありえないし、や、ありえたらすごいねー)この居心地の悪さのトリコとでもいうのだろうか・・・。まだまだ阿佐スパを観ていきたいかなぁ、なんて思いながら、この時点で「十字架」と前作の「日本の女」がちょっとごっちゃになったりならなかったり。ダメダメな私である。

 今回の特典は、「猫のホテル」主催、千葉雅子を生で見ることが出来た事に尽きるだろう。彼女はすごい、もう、すげー、かっけー!とか、若者風に言っちゃう。なんていうんだろう、彼女は聡明でしかも笑いがわかって、ちょっと見、冷徹な学者っぽくも見えたり見えなかったりなルックスなんだけど、美人で、見るからにしてリスペクトしてしまうのだが、舞台の上で声を発すると、そのリスペクトには思いっきり拍車がかかるのである。今のところ、客演以外、東京地方でしかみることは叶わないが・・・。もう、それでいいです、っていうくらいである。

 というのも、ストーリーの説明をしようものなら、えらいことになりそうであるから。んー、ほんと、再演あったら見てください、っていうくらい、複雑なの。加藤礼子(千葉)は口に出したくない事件から娘をもうける。その事件のこともあり礼子は諭吉(中山祐一朗)と結婚する。彼は不能なのである。礼子が生活を支えている、薬局でアルバイトをして。しかも、店長が彼女のファンなのをいいことに生理用品を万引きして仕事をあがるという。そしてそれを今は高校生になった娘に学校で売らせる。そんな生活が嫌になった娘は家を飛び出し、島村(伊達くん)とラブな関係になったことを自分に信じ込ませて、風俗で働くことにする。一方、諭吉は不能な自分が嫌で、ある薬に手を出すのだが、それが、幻覚が見えるというとんでもないしろもの。

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03月25日(月)
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