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ドラマ!ドラマ!ドラマ!
by もっちゃん
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■Vamp Showっていったい・・・2
 ある人物とは?駅に居合わせた女である。悲劇と喜劇はギリギリのラインで隣り合わせている。これってコメディなんだけど、悲劇の始まりはたどり着いた駅に女がいたこと。猿が電線かじって
漏電して、電車が遅くなった事。丹下が調子こいて、1日3杯までと決められてる血液(魔法瓶に入れられている)を、がぶ飲みして顔に血がついちゃったこと。
 
 女が親切心から、コンパクトを貸して上げる。丹下がちゃんと見れないもんだから、覗き込む。と、そこに丹下の姿が映ってない。知られたからには殺すしかない。「ルールですから」by野田。
ところが、仏心のある坂東と冷静な判断を下した(かのように見える)島の意見で、女にも「病気」をウツスことに決まる。誰が吸うか?じゃんけんで決めるまでのやり取りも面白く仕上がっている。
そして、坂東に決まるのだが、いざ吸うまでに彼女に吸血鬼になるまでを説明するのだ。あげく、「山が美しいですね」「好きです」。なんて言っちゃって、恥ずかしいからって、場をはずさせた仲間に見られてて、佐竹には「告ってんじゃねぇよ!」と突っ込まれるし。さぁて、本格的に吸いますよ!っていうところの蔵之介さんの姿がいかにもヴァンパイアで麗しい!が、電話が鳴るのよね、駅の。出ちゃうのよね、坂東。駅員は出払ってるし、こういう時に仲間はすぐ出てこない。彼女をしばって、駅員に伝えにいく。すると、現われい出たのが、島。彼女を逃がそうとするのだが、間に合わず、ペンで噛み後をつけ、自分に吸われたフリをしろと女に言う。(坂東に「もうしません」て、ここで言うんだけど、島とかけてるの?スイマセンて、吸いませんとかけてるの?いや、そんなことより、島くん役の堺の笑顔でしょう)

 コメディの王道の一つ。善意から生まれた嘘が(ま、嘘、って善意だろうと、よくないんだけどね)嘘をよび、とんでもないことになっていって爆笑を買う。一番大きな最初の嘘は、実は、島が、誰にも吸われてなかった事。彼は吸血鬼でもないのに、先輩達といっしょにいたくて、飲みたくもない血、飲んで。彼らの苦しみを知ってるからこそ、仲間を増やしたくなくて、彼女を逃がそうとしていたことだったのね。
 
 実は、この駅には不思議な駅員さんがいる。藤原是清(手塚とおる)。彼のいる駅にはまた
「神水」(霊験あらたかな、と書かれてある)があったりして。吸血鬼たちは、今までに映画「吸血鬼ドラキュラ」「吸血鬼ドラキュラの花嫁」「ドラキュラ都へ行く」の3本をバイブルにしてる。不死身であることを丹下の体で試してきたけれど、「神水」はまだだったね、と試してみる。なんと、溶ける事がわかったぁ。(このくだりの伊藤さんいい味出してる)
 島が、彼女を逃がすために告げた真実を聞いた野田が、彼女を殺そうとする。それを止めようとした島は、誤って「神水」に野田を落としてしまう。溶ける野田。スモークとか出て、音楽も音量上がって、一種クライマックス。「野田さ〜ん、ごめんなさい」と叫ぶ島(堺ね)が、切なくてねぇ。しばしたって、彼は自分で音楽を止めに行くんだけど、1回で止まらないのね。ラジカセ、壊れてるから。この辺がコメディ。でも台詞はシリアス。「どうしてすぐ逃げてくれなかったんですか?」そうなんだよ。この女、すぐ逃げなかったんだよ。この後も、仲間が帰ってくる、どんどん嘘の上塗り。女は逃げない。
 
 ここで駅員登場。「神水」飲むのね。で、手、洗ってるうちに、野田のパンツ見つけちゃうの。
「誰だ〜?」お前か?ズボン脱いでみろ!が、日替わりなんだけど、千秋楽は「女子以外、全員ズボン脱げ!」島君と佐竹、脱いでました。(爆)手塚さんの独特の言い回しが、効いてる!


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07月25日(水)
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