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へそおもい
by はたさとみ
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■いいね、金沢。
大阪は春のにおいの霧の雨。
昨夜、金沢から戻ってきた。
金沢から戻ると
大阪はやっぱり
時間の流れ方がはやくて
空気の密度がぎゅうぎゅう濃くて
呼吸を大きく吸わないといけない。
長い間暮らして
随分きたえられたな。
金沢での日々は
キラキラと光る
嵐の塊みたいな日々だった。
メロメロポッチ
相変わらずおもしろい
金沢のパワースポット。
金沢にありがとうの気持ちで
うたをうたえてよかった。
幼馴染み仲間たちの
回文発表会も
ほんとにおもしろくてへんてこで
そうそう、そのツボ!ツボ!という感じ。
大好きだとおもった。
両親やめいっこたち
こっそり京都から来てくれた友だち、
何十年ぶりに再会の友だち、
久しぶりの杉野清隆くんのうた、
なつかしい顔
子どもが増えて
数年ぶりに連れて来てくれたお客さま、
あたらしい出会い。
父がちょっとしたMCで
腹から笑いがこみあげているのがみえて
うれしかった。
やりたいことさせてもらえてて
あたりまえにささやかに
まわりにあるあたたかさにささえられてて
わたしってほんとうに
しあわせな人生を歩ませてもろてるわーと
ここに生まれてこさせてもらえたことに
ありがとうありがとうという
自分でもおどろくような
なにやらふしぎな
ありがてえ気持ちになった。
一日目は2時過ぎまでのんだくれ
次の日は二日酔いのまま
京都から来てくれたお友だちふーふと
ふーふふーふで
市場の食堂で宴会!
ふー!ふー!
のど黒さしみブリカマカキフライ治部煮
ビール日本酒
たのしい!
しあわせやー!
うめえー!
というのを
みんなで口々に連発した。
その後、
友たちと別れて
金沢の懐かしい場所を
相棒と散策。
高校時代にふらついた街。
かわったところと
かわらないところ。
鳩にパンを持って行かれた公園や
ひとりで悶々とあるいた小道
時々行った濃いい純喫茶。
夜は
実家で
妹家族と親と
軽く飲みながらご飯を食べる。
このお正月から
こんなに家族の中に
楽にいられるのは
人生で初めてかもしれないと
あらためて思う。
倒れるようにねむりについて
次の日は
ご近所の幼馴染みの
おうちでお茶だべり。
みんなのエネルギーが
昔から変わらないおもしろさが
とても力になる。
みんな、いろいろありながら
生きていて
変化の中でぐるぐるしながらも
生きていて
みんな愛おしいとおもった。
その後
幼馴染みのひとりと相棒と
大好きな山のお寺に行くことに。
家から車で5分くらいなのに
奥の院までの川沿いの道は
雪が残っていて
歩きにくい
大阪の街を普通にあるく
裏がつるつるの靴で
雪の山道
あり得ない。
ながらも
その靴しかないので
気をつけながら
あるく。
さいごに、
急な長い登り階段があって
その上に
洞窟の祠がある。
階段は自然のゴロゴロの石を
寄せ集めてできていて
異様に急な傾斜で
雪がなくても
あぶないよあぶないよ!と
声かけあいながら登る場所。
相棒と幼馴染みは
登るのやめとくという。
わたしは
「いく!まってて!」と
ひとり登ることに決めた。
島に行く前に
どうしても
祠にはいって
ご挨拶したいとおもった。
一歩一歩
階段の足場を確かめながら
雪を足でかき分け固めながら
両手も使って登る。
ロッククライミングの人に
教わった
3点確保を思い出す。
「心配かけてごめんねー!」と
下で不安げに見守る二人の顔に
声を掛けるが
川の音でかきけされて
あまり聞こえないみたい。
時間をかけてやっとたどり着き
洞窟の中ひんやり
闇の気配。
すこし
心寂しくかんじつつ
ひざをついて
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01月27日(火)
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