ID:3398
へそおもい
by はたさとみ
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■不思議な夢をみたよ
強烈な夢をみて
目が覚めた。

夏至の日から、
ゆめよみクラブというものをはじめた。

それだから、
さいきんは夢のことばかり
考えていて、
夢見が変わって来たみたい。


それにしても
強烈なゆめだった。

大切な夢の気がしたので
書き留めておく。

✳︎

呪われた女性照美とともに
その呪いをかけた悪魔のいる場所に
戦いにゆく。

照美は
現実では知らない人だった。
主婦のようだ。

もうひとり
照美の友だちの
寿という名の主婦と
その小学生の娘も
一緒に戦いにきてくれる。

照美はほんわりタイプの色白の女性で
寿は細身でチャキチャキタイプ。
ふたりは普段ママ友か何か?
仲が良いようだった。

悪魔は
迷宮のように
木造の古い家が建ち並ぶ一角
腐ったような木の階段を
登った2階にいるようだ。

わたしは、
声が武器。
へんな声を出して戦う。
そういう風に教えられていた。

うーとかおーとか。

照美は、呪いにかかっているので、
冷静な判断ができなくて
わたしたちの守りの輪からはずれて
悪魔のいる古いお家の2階の階段をのぼっていってしまう。

照美ー!と叫んでも
もうーおかしくなっているから
とどかない。

わたしは必死で声を出す。
寿と娘ちゃんと一緒に
声を出して倍音を響かせられたらいいと思って
一緒に母音の声を響かせようとする。

でも、
悪魔の領域だから
声が思うようにでないのだ。
のどから空気が抜けるよう。
もどかしい。

そのうちに
わたしは、わかる。

声で戦うなんていう
頭で考えたようなことしてちゃいけないと
ひらめく。

カラダがうごくがままに
任せることが
この戦いだと思う。

カラダにまかせてみると、
声はめちゃくちゃな歌を歌っている。
リズミカル。
本当にめちゃくちゃ。

そして、
寿と娘ちゃんと、あと気がついたらそこにいた
数人の女性と輪になって踊る。

なりふり構わず
命をかけて
悪魔のチカラがカラダを止めようとするのに
対抗して
輪を強化しようとするが
なかなか
きれいな輪にならない。

もどかしいながらも
からだは、
この方向であっていると
感じる。

カラダはわかっている。
とにかくうたう。

すこしずつ
すこしずつ
輪ができてくる。

太鼓の音と、
ケチャのような男たちの低い
リズミカルな声が
聴こえてくる。

おーーウママママママ
おーーーウママママママ


わたしはうたってる。

照美が
青白い顔でふらふらと
輪の中に帰ってくる。
一時的に一緒に輪になって踊るが

まだ悪魔に操られていて
また2階にいこうと
わたしたちのサークルから
離れようとする。

だめ!いっちゃだめ!
と心の中で叫ぶ。
祈る。

でも
照美は
わたしたちのサークルから
ふらふらと離れてしまう。

2階に向かう階段に
照美が近づいた途端に
悪魔の見えないチカラに殴られたように
照美のカラダがとばされて
気絶する。


同時に、
わたしは叫んでた。

「部屋のサークルを守れ!!」

わたしの声だけど
おじいさんのような声だった。

強烈な命がけの
祈りのこもった叫びだった。

それで
めがさめて。

起きてからも
太鼓と男の声が流れ続けていて、
踊るカラダの感じがリアルに
あった。

胸がドキドキしていて
汗をかいていて
部屋のサークルをまもらなければ!
命がけだ!

と思った。


いまでも
そうおもってる。


✳︎✳︎✳︎

夢の中で、悪魔との戦いは
ずっとずっと
太古の昔からだったと
かんじていた。


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06月27日(金)
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