ID:3398
へそおもい
by はたさとみ
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■はだかまつり
はだかで海に
つかりたいねえ…
という話を
この春
飲みながら
その場にあつまった
仲間たちと
もりあがった。
夏がいいね
夏の真ん中の
満月がいいね
どこがいいかなあ
海がいいねえ
くらげいるかなあ
虫さされたいへんだよね
あんまり
遠くない方が
いいかもねえ
…などなど
長い時間かけて
ゆるゆると
ああでもない
こうでもない
案をねって
結局
第一回目は
近場琵琶湖で
開催することになった。
松の木と松の木の間に
麻ひもをわたして
昨夜染めたという
玉ねぎ染めの布をかけて
日よけにする。
お昼は
もちより
いろんなものが入った
手巻きずし
とうもろこし
ズッキーニ
ゴーヤチャンプル
…
そして
ビール!
お腹がおちついたら
普通に
水着で
琵琶湖で
およぐ。
湖からすぐのところに
山がみえて
友のひとりが
ハワイの
ダイヤモンドヘッドみたいだと
いう。
そんな気分だ。
太陽がじりじり
てりつけて
青空には
雲でやさしい模様が
描かれつづける。
波打ち際で
ねころんでみたり
カラダが冷えたら
手作り缶コンロで
つまみのお魚を焼いて
また
ビール。
つまんだり
だべったり
横になったり
そうして
夕暮れどきが
やってきて
夕陽にむかって
ヨガをする。
カラフルな
湖水浴客たちは
ひとり
またひとりと
だんだん
帰途につき
ほとんど
ひと気がなくなったところを
みはからって
よし
いまだ!
この日の
ために
友のひとり
つくってきてくれた
すてきな
ふんどしを
まき
ティーシャツを一枚だけきて
いざ
夕陽の光うつる湖へ。
首までつかったら
こっそり
Tシャツと
ふんどしを
ぬいで
はだか
まつりだ!

その
なんとも
きもちいいこと!
カラダの感覚が
かるい。
まるで
水の一部のよう。
うまれたての
気分!
カラダ全体で
水を感じる。
太陽や
やまやま
水
おおきな
かみさまに
ありがとう
仲間たちに
ありがとうって
おもいが
きゅうっと
わいてくる。
太陽が沈んで
水が黒く
水の中の影がこくなる
ぎりぎりまで
自由に
あそんだ。
*
満月が
照らすなか
ちょっと移動て
ゲストハウスに泊まる。
すてきな
ご夫婦が営む
居心地がいい
一軒家。
気絶するように
ねむり。
朝
いそいで
手作りの
仮面をつくった。
シーグラスや
貝殻
ピスタチオや
麻ひも
クレヨン
それぞれの
仮面。
つくるのは
たのしい。

それぞれ
それぞれらしい
仮面ができた。
ひとりが
昨夜から仕込んで
手作りのパンを
やいてくれて
おいしいパンと
ハーブティーを
いただく。
なんとも
しあわせな
朝。
朝食後
仮面を
かぶって
ゲストハウスのカフェに
コーヒーを飲みにいき
オーナーご夫婦と
話がもりあがる。
ご夫婦も
遊び心満載の方で
仮面をつけて
一緒にあそんでくださる。
これは
おもしろい!
わたしたちは
勢いづいて
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08月22日(木)
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