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へそおもい
by はたさとみ
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■11月のおもいで@ 天草〜熊本の旅
11月19日
気持ちいいくらいの
どしゃぶりの中
熊本に向かう。
悪天候で飛行機は遅れ
予定より2時間遅く
天草青年の家に到着。
もう暗くて
みえないけれど
風にざわめく木々の向こうに
海の気配がする。
お世話になる
スタッフの方々と一緒に
お弁当を食べ
ビールと焼酎を飲みながら
自己紹介と顔合わせ。
みんな
海と山に囲まれたこの場所で
自然と人にまみれながら
毎日仕事をしているからなのか
ぴかぴかと強く
発光しているような
すてきな方々である。
ほろ酔いのまま
打ち合わせと
リハーサル。
12時には
ふとんにすべりこみ
風で木々がゆれる音が
波の音にきこえるなあ…と
おもいながら
ねむる。
11月20日

しほちゃんとふたり
朝の散歩にでる。
日の出前の空には
月が笑う。
下草にシダが
わさわさ生えた森の中を
あるく。
ひんやりとした空気
風が木々をゆらす音。
遠くに海がみえる。
眺めのいい広場にでると
ふたりで裸足になって
海にむかって
太陽礼拝をした。

ライブは午前中。
子どもたちから
おじいちゃんおばあちゃん
天草の老若男女の人たちの顔が
みえる。
葦船のうたを
うみの近くでうたえて
うれしい。
丘のうたを
丘の上でうたえて
うれしい。
ケモノちゃんを
海と山のちかくで
いろんな人たちとともに
できてうれしい。
へんてこ動きで
おどるしほちゃん
笑うかお
おどる子どもたち
はずかしそうに
うずうずする
子どもたち。
ありがたいなあ
ありがたさを
かみしめながら
うたをうたった。
ライブがおわって
ほっとして
うどんや手作りのピザや
おいしいクッキーや
わたあめや
おまつりのものを
堪能する。
おなかいっぱいで
海をながめてぼーっとしていたら
メンバーののむらくんが
そこからみえる
格好いいカタチの岩山を指さして
「てっぺんまで20分でいけるんだって」
とおしえてくれる。
「いまからいこう」
「そうしよう!」
演奏したメンバー5人で
山にのぼることにした。

格好いい
ピラミッドみたいな
カタチの山。
想像よりも
急な岩場。
『引き返すのは危険なので
帰りはこの先の道を回ってください』
という看板がある。
下をみると
お尻がきゅっとなるくらい
コワイ。

こわー!
といいながら
無事にのぼった
てっぺんで
笛吹きの塚本さんが
アンデスの笛を吹く。
岩と風と空と笛
ぴったりのシュチュエーション!
風に流されて
雲がたくさんやってきたので
そろそろおりることにする。
帰り道は
美しい赤い模様のヘビに会ったり
カラスの群れに出会ったり
本当にこの道で帰れるのか
不安になったりしながらも
なんとか青年の家に
たどりつくことができた。
帰りにみつけた
ハートのもよう。
気がつけば
もう夕方。
みなさんと
おわかれして
今夜は
しほちゃんのおうちへ。
車の中に夕陽がさす。
お祭りのあとの
さみしい気持ちが
やってくる。
*
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