ID:3398
へそおもい
by はたさとみ
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■鬼すくべのはなし
先日いった
鬼すくべのおまつりの
はなし。

わたしは山崎が
大好きで
しょっちゅう
空き家がないか
いい物件がないか
などなど
妄想しながら
うろついている。

その山崎の天王山のふもとのお寺で
毎年春にあるのが
この「鬼すくべ」のおまつり。

数年前たまたま
おまつりにでくわしてから
大好きになり
毎年チェックするようになった。

今年はちょうど
しだれ桜が見ごろで
新緑も目に映えて
美しいおまつりだった。

お寺までの道
ホンモノの花模様。
とってもきれい。


つくりものみたいな桜
なんともやさしい色。


ホラ貝の音にあわせて
お坊さんや鬼や七福神が
参道をあがってくる。

七福神
学芸会風の仮装がすてき。


みんなお寺にはいって
儀式ははじまる。

わたしたちも
本堂の中へ。

いちばんえらいっぽいお坊さんが
印をむすんだり
仏具をふりかざしたり
鳴らしたり
すごく格好いい。

まわりの
お坊さんたちのお経の声が
腹にひびき
不思議な気分になってくる。

そして、
いよいよ火がたかれる。


火の勢いがましてくると
本堂の扉がしめられて
けむりがたまる

けむりをあびると
いいらしく
最初はみんな
けむりをあたまにかけたり
していたが

だんだんけむりだらけの
燻製状態になってくると
みんな口を
ハンカチでおさえたり
目から涙をながしたり。

けむけむ

このけむりのなかで
太鼓の音と
お坊さんの声に
だんだんトランスに
みちびかれていく。

そのトランスの中
鬼がひとりずつ順番に
お坊さんの前にすわり
儀式をして
火をもらう。

そして鬼たちは
追われて退場。

1時間近い本堂での儀式がおわると
こんどは餅まきだ。

今年は宝塚の人たちが
福娘でこられていた。

みんな必死になって
もちに群がる。

ぼーっとしていたら
ぜんぜんうけとれない。

うけとれないばかりか
頭にあたって
とってもいたい。

ひろったりなんだりして
緑と白とピンクのおもち
一種類ずつは
ゲットできた。


鬼もそこらに
ふつうにうろついていたので
一緒に写真をとってもらう。

ふだんから
鬼となかよく
しておけば
なんだか
よいことがありそうな
気がするからね。

闇もだいじだからね。

とっても気さくな
鬼だった。

鬼たち。
この二つのお面
もとは同じものだったそう。
左のは古くて角やひげがとれて
右のは新しくつくったものだそう。

ひょうきんな感じがして
とってもいい顔。

ほかにも
べつの表情の鬼が
数人いた。


おまつりがおわると
ぽつぽつ雨が。

お寺の門の
仁王像の足が
かっこいいとおもって
ながめていたら

小柄なおじさんが
やってきて
重要文化財だと
おしえてくれた。

そして、
そのおじさんは

これはがきの木

といって
門の前の木のはっぱを
2枚くれる。

まるみのある
手のひらよりちょっと
ちいさいくらいの

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04月20日(水)
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