ID:3398
へそおもい
by はたさとみ
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■木好き
仙台はいい。

自然の残されている大きな川が
街の近くを流れているところ
大きな木がいっぱいあるところ
人の歩く速さがゆっくりで
イライラした人混みが少ないところ
道路がひろくて空がよくみえるところ
なんとなくぽわんとしてるところ
空がくっきりと青いところ
刺身がやたらうまいところ
大阪と比べてチェーン店が少ないところ
窓から緑がみえる自分の部屋みたいな
静かな喫茶店がいくつもあるところ
自転車圏内で必要なものがそろうところ
車でちょっと行けば温泉とか高い山とか
滝とかでっかい自然を味わえるところ
おそばがうまいところ
東北弁で冗談をいうときのあったかい感じ。

あたりまえにおもっていたけれど
わたしはいい場所に
くらしていたのだなあ。


なつかしい人たちは
あいかわらず
あったかくって
おもしろくって

お世話になった人や
一緒に飲み歩いた仲間や
大好きな橋の上からの風景や
定禅寺通りのケヤキたちや
昔すんでたあづま荘や
よく行った喫茶店の味や
バイトしていたお店の味に
ふれることができて

わたしのカラダ中に
封印していたものが
ぷはーっぴかぴかと
表にでてきた。


わたしは
ほんとに木が好きだ。

街中に木がいっぱいあると
ひとりでいても
嫌なことがあったときも
守られているようで安心する。

大阪の生活をふりかえると
わたしの日常生活圏内には
木がほとんどない。

それがどれだけ
たよりないことか。

一本だけ
近所の一里塚にある
よく話をして
心のよりどころにしている木が
あるのだけれど

大阪では大き目のその木は
仙台にやってきたら
きっと小さく感じられるだろう。

わたしは昔
森にすむ種族で
木の力をもらって
いきる妖怪だったのかも。

全身毛だらけの
もけもけのまるい妖怪。

あんまり意味のある言葉を
しゃべらず
ぴょんぴょんはねたり
ふわふわゆれたり
いたずらしたりしながら
木のまわりを
動き回る種族だったのかも。

とおもった。



仕事がらみで参加した
ワークショップでは
まどがケヤキの緑でいっぱいの部屋で
たくさん絵をかいて
たくさんおどって
工作をした。


木に守られて
つくったものや
感じたことが

大阪に戻ってきたいま
腹の中で
熱をもって
ぐるぐるぴかぴかと
なっている。

これからの人生
どうやっていこうかな。

もっと自由に
ぱーっと手をのばして
めちゃくちゃおどりをして
いたずらもいっぱいして
好きななかまたちとともに
楽しく
味わっていきたいなあ。

何かにむかって
がんばることに
目がくらまないよう

いまあるもんを
過程を
じっくり
味わいつくしたい。
09月05日(日)
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