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へそおもい
by はたさとみ
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■夏のおもいで
この夏の
すてきなおもいでのひとつは
小諸の「茶房・読書の森」に
いったこと。

山口マオさんの紹介で
演奏させていただいたのだ。

それは
子どもの頃からかわらない夢の中の
秘密の場所みたいだった。

雑木林をぬけて
草原の中の
まっすぐで細い一本道を
ずっといって

ちょっとまがると
三角屋根のおうち。
そこが茶房・読書の森。

その奥には
広い庭があって
ヤギやロバたちが
草を食べている。

ヤギはとうもろこしの
茎や葉っぱに
むしゃぶりついている。

とうもろこしの実は
生で食べても甘いんだよ
とおそわって

わたしも何粒か
ヤギのとうもろこしを
おすそわけしてもらうと

口の中が
ほわほわと
甘くなった。

ロバの顔が
大きいことにも
びっくりした。

たぶん人間の頭の
3倍くらいある。

あんなに大きな顔でいるのは
どんな気持ちなのだろうか。

自分のおでこから鼻までを
なでるのに
今の何倍もの時間がかかりそうだ。

着いた日の
夕方から
お庭の真ん中の
木にかこまれたような場所で
演奏をした。

まずは
オギタカさんの演奏と
マオさんのライブペインティング。

大地と風になじむ
きもちのよい音楽だった。

わたしは
初めての場所で
これからの
とつぜんの演奏に
どきどきして

オギタカさんの音楽をききながら
あちらこちらを
うろうろうろうろしていたら
本当に夢の中を
うろうろうろうろているみたいだった。

夢の中の濃厚な
空気に
身体がとけてしまいそうだった。

だんだん夕方の光になって
わたしたちが演奏した。

いつのまにか
すっかり日が暮れていて

真っ暗ななかで
みんなで
ウホウホと
ケモノちゃんに
なっていた。

まわりの
暗闇にも
ウホウホした
気配があった。

おわってから
ライブペインティングの
マオさんの絵をみたら
ひょうきんなロバが
こちらをキュッとみて

ぽぽぽぽ

と話しかけてきた。

言葉がわからなかったけど
挨拶みたいだったので

ぽぽぽと
返事をした。



ひと段落して
温泉にはいって
戻ると

すてきな宴会が
はじまっている。

子どもたちも
大人たちも
みんなが混じって

のんだり食べたり
うたったりして

子どものころの
おばあちゃんの家の
夏休みのようだった。

毎年夏休みに
おばあちゃんちに
いくと
おとなもこどもも
いっぱい集まっていた。

いとこたちと
遊ぶのを楽しみに
していくのに

最初は
お互いに
ちょっぴり
はずかしくって

うれしいのに
はずかしくて
ぎこちなくなってしまう

あの感じを
おもいだした。



その夜は
お庭のパオにとまった。

真夜中に
パオの裏の草っぱらから
メンバーの呼ぶ声がして

いってみると
向こうの山の上に
細い月。

寝る前に
すこしだけ
みんなで月を
ながめた。


***

今回一緒に旅した
ふくろうのチュルチュル


読書の森
夢みたい


入り口からわくわくする


このあたりで
ライブをしました


パオとかじいくんときむらっちと
ヤギとロバと最高の青空



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08月31日(月)
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