ID:3398
へそおもい
by はたさとみ
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■声さま
声のない生活をしている。
3日ほどまえから
ぱったりと
声がでなくなったのである。
声をだそうとすると
すーすーこすれたような音が
喉の奥でするだけで
音がでないのである。
声がでない上に
咳がひどかったので
昨日は仕事をやすんで
養生していたが
きょうは
体力も大分回復してきたので
仕事にでかけてみた。
仕事は
ひそひそ話と筆談でなんとかのりきり
職場の人とはジェスチャーを交えた
コミュニケーション。
こちらが
声をだせないとわかると
相手までもが
小声になり
ジェスチャーが激しくなるのが
おもしろい。
買い物でも同じだ。
お店の人に
「何個?」ときかれて
「ふたつ!」
と口のカタチとジェスチャーで
伝えると
お店の人も
「ふたつね」という確認を
声をださずに
おおきなジェスチャーで
してくれるのである。
みんな
いつもと違う。
そして
わたしは
言葉の通じない外国に住む人で
日本に旅にきているような
そんな気分になるのである。
最低限の
コミュニケーションで
思いを伝えないと
いけないので
わたし自身が
何が好きで何が嫌いで
なにを伝えたくて
伝えたくないのか
どんな気持ちなのか
ということを
はっきりさせる作業が
コミュニケーションをする前に
さしはさまれて
自分というものを
はっきりと感じることができる。
海外旅行にいくときも
いつもこの感じになる。
いつもは
流暢に言葉をつかっているけれど
そうしていると
言葉と一緒に
自分が流れ出ているような
大切なものが
知らず知らず
へっているような
そんなことに
気づかされた。
夜
咳があまりにひどいので
耳鼻咽喉科へ。
ファイバースコープを左鼻から入れられ
声帯をみられる。
ハズカシイ!
声帯の形は
水商売のおばさんの唇を連想させて
他の部分よりもちょっと
色がしろかった。
ハズカシイよ!
しかも
ファイバースコープの映像は
鼻の穴どアップ
鼻毛みえみえ
鼻毛の中へ突入探検隊
になる視点なので
診察椅子のうえで
笑ってしまった。
とにかく
声帯から奥の気管が
ひどく腫れているそうだ。
声のない生活
いつまで
つづくのかな。
もうちょっとは
いいけど
ずっとは
いやだな。
あいたいな。
10月22日(水)
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