ID:3398
へそおもい
by はたさとみ
[8816hit]
■あたらしいともだち
美山に
ラフティングと
川遊びにいった。
わたしは
海よりも山派で
水よりも岩派なので
川あそびなんて
ひさしぶりだった。
ウェットスーツをきて
ボートで川下り。
川の中におっこちたり
岩のうえからとびこんだり
他のボートの人たちに
水をかけたりかけられたり
うまく流れにのったり
のれなかったり
なんて
おもしろいのだろう。
ラフティングの後は
トラックの荷台に
ギュウギュウにおしこまれて
売られる動物みたいにして
上流へむかう。
こんどは
水中めがねとシュノーケル。
浮くチョッキをきたまま
ぷかぷか流れにのって
カラダひとつで川くだり。
それが
最初はこわかった。
人間はえら呼吸じゃないから
水の中で生きることができない。
それなのに、
一旦水の中に顔をつけてしまったら
なにかの拍子に
もう顔を水の外にだせなくなるのではないか
どこにも空気のある場所が
なくなってしまうのではないか
という恐怖がやってくる。
だから
みんなのように
水中観察に夢中になることが
なかなかできなかった。
おまけに
えらく水がつめたくて
このままカラダが凍って
顔をあげられなくなるのではないか
という可能性まででてくる。
最初は
びくびくだった。
だけど
そのうち
慣れてくるもので
ジェットコースターのような
流れの中を自分がさかなのように
流される気持ちよさ。
そうだ
さかなになってみよう。
わたしはさかなだ
さかなだ
さかなだ。
そうおもいながら
水の中をのぞいてみると
なんとすてきな世界。
さっきまでの
恐怖の水ワールドとは
ぜんぜん違う。
まるい岩がごろごろ
ひらたく広がる砂の平原
ふしぎなカタチに浮く葉っぱ
小さいお魚のグループ
深いところをゆっくり泳ぐ大きな魚
ごつごつした岩の上で
休憩中のさかな
しあわせな水の世界が
ひろがっていて
みんなともだちだった。
みんな
やさしいともだち。
わたしは
自分の足がしっぽのように
ゆらゆら流れにのって
水の中でもえら呼吸ができるような
きもちになった。
さかなのきもち。
このきもちは
生まれてはじめてだ。
人生の世界が
ひろがったような
体験です。
だんだん
水のつめたさに
手がしびれて
高山病の時のように
感覚がなくなってきたけれど
心はほかほかしました。
あたらしいともだちに
あえてよかった。
ありがとう。
*今日のちょんすけ*
手の中で
あまえて
ねむります
おやすみ
09月18日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る