ID:3398
へそおもい
by はたさとみ
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■かにかもしれない
ゆめをみていたら
ケータイ電話がなった。
だめだ
おきれない。
しばらくすると
家の電話がなった。
「かにかもしれない」
今夜は我が家でかに祭りなので
実家からかにが届くのだ。
かにをくらって
みんなでかにおどりしながら
酒をのむのだ。
ゆめのなかから
えいと脱出して
電話にでると
今度だすアルバムの
歌詞カードの
絵をかいてくださっている
まっさいちゅうの人からだった。
「ひとつききたいことがあるのですが」
「“水”という曲で“流れている”のは
だれですか?みずですか?ひとですか?」
さいしょは水のつもりでかきはじめたけど
かいているうちに自分になって
それで
うたっているうちに
自分のような水のような
なにかほかのもののような
「ああそのニュアンスかわかったらいいんです。
もしかしたら
かにかもしれないとおもってね…」
あ。
そのまま
よろしくおねがいしますと
電話をきったけれど
しばらくして
「かにかもしれない」
とおもった。
わたしは
ねむりながら
かにをまっていたので。
「かにかもしれません」
とメールをうった。
今度のアルバムは
不思議なアルバムだ。
タイトルを
“ちょっぴりさま”という。
中身は一発取りで
あっという間にとった。
アルバムの最初にはいっている
“ゆめにみたかに”
といううたは
できたばかりの頃
メキシコにいったときに
なんかいもうたった。
メキシコで
シャーマンにあって
あちらの世界で
ふわふわしていたときに
みんなをつなぐうただとおもって
なんどもなんども
エンドレスで
うたった。
ちょっぴりさまを
プレスするつもりはなかったのだが。
ひょんな出会いで
とてもとても
すてきな絵をかく人に
ジャケットや歌詞カードを
かいてもらえることになった。
それで
プレスしようとおもった。
音楽だけだったら
ダビングしたり
ネットでダウンロードしたり
できるけど。
音楽だけじゃなくて
自分のそばにおいて
しあわせな
感じがする
わくわくする
モノ
にしたいとおもった。
それを
できるだけ完璧に
追及しようとおもった。
すべてにおいて
すっきりと
完璧なあおぞら並に
自分の心にしっくりくるように。
モノ。
イキモノ。
音のでる
すてきなカタチの
雑貨みたいな。
きもちよく鳴く
かわいい
生き物みたいな。
今夜はかにまつりで
明日ジャケットの原画が届く。
ありがとう
ありがとう
ありがとう
ちょっぴりさま。
11月10日(金)
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