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へそおもい
by はたさとみ
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■ぼんやりしている
“未来世紀ブラジル”鑑賞。
強烈で絶妙で
シュールでロマンチックでへんてこで
おもしろかった。
観終わってからしばらくは
ぬけだせずにぼんやり。
自分の生きている世界は
どのあたりなのだろうかと考える。
人それぞれ
同じものをみていても
ぜんぜん違うふうに
見えるのだろうとおもう。
人間の数だけ世界はある。
その世界を
分類していくと
自分はどのあたりにいるのだろうかと。
例えば
“未来世紀ブラジル”の世界が基準としたら。
もっと現実的な世界に生きている人もいるだろうし
もっと支離滅裂な世界に生きている人もいるだろう。
そして
わたしはもしかしたら
ねたきりのおばあちゃんかもしれないし
赤ん坊かもしれない
今は夢の中なのかもしれない。
自分は必ず死ぬだろうし
どこからか生まれてきたし
明日からは仕事があるし
天気予報では台風がくるらしいし
電話をすれば恋人の声がきけるし
UFOが上空をとんでいるかもしれないし
ちょんすけは眠っている。
まだ
私にはよくわからないのだけれど
世界は何層かにわかれていて
現実の部分だけ
皆に共通してみえていて
あとは暗黒の渾沌の世界で
人間は
その中を浮遊しているような
そんなイメージがある。
人間は
みんな一緒にいきていくために
現実をしっかりと整備して
時間とか場所とかいろいろな決まりごとを作っている。
渾沌の中にある
水たまりみたいなその場所で
学校にいったり
仕事したり
恋をしたりしているのだろうな。
人間って
変な生き物。
そして
わたしも人間なので
現実のルールに従って
明日決まった時間に起きて
掃除したり
栄養に気を遣ったり
締め切りに追われたり
するのだろうな。
へんなの。
07月24日(日)
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