ID:3398
へそおもい
by はたさとみ
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■こわかった
最近の不規則な生活がたたってか
昨夜は生まれて初めての恐怖体験。

なぜか朝方まで眠れず
本を読んだりいろいろして
やっと寝られた!というところに
見知らぬ男がやってきたのだ。

その気配で目が覚めたのだが
麻酔をうたれたように
意識も朦朧だし身体もうごかない。

わたしはただの金縛りは
何度かあったことはあるのだが
金縛りとは全く質が違う感じの
身体の動かなさだった。

麻酔をうたれた!
そうおもった。

それで
なんとか意識を失わないように
精神的に戦いながら
身体も動かそうとするのだが無理。

男は近くにやってきて
わたしの頬と背中を触る。
その感触も妙にリアル。

触られた先から
意識が朦朧として
映像をみるのだが
その映像というのが
男の首をじわじわと切るじいさんの姿だったり
血の匂いのする暗い工場だったり
わたしのあまり馴染みのない映像なのだ。

その映像もリアルで
首を切るじいさんの横においてある
空き缶にかかれている文字とか
工場の細部のネジとか
そういうものもすべてよく見えた。

恐怖にかられて
意識を取り戻しつつ
となりの部屋の相棒を呼ぼうと
床をたたいたり
叫ぼうとしたり。
声もでたのかでないのか
わからない。

しばらくもがいていると
紺色のTシャツをきて
部屋に入ってくる相棒の姿がみえて
ああよかったーとおもったら
次の瞬間
相棒は見知らぬ男で
また近付いてきて頬をさわられる。
生暖かいリアルな手の感触。

…といったことをホント
10回くらいくり返した。

偽の相棒はたぶん10回くらい
はいってきたとおもう。

ふとした瞬間に身体が動いて
わたしはそのまま走って
相棒の部屋にいくと
相棒は紺色のTシャツをきて
うとうとしていたのだった。

こんどこそ本物相棒だった。

相棒は金縛り中にインド人が
たくさん部屋にはいってくるとか
女の人から電話があるとか
身体からぬけだすとか
そういうことがよくある人らしく
話をすると
“疲れていたところに
 何かの意識が流れ込んだんだよ”なんて
慣れたような解説をしていた。

意識だかなんだかわからんが
そんな勝手に流れこまないでくれよーとおもう。
わたしはこわがりなんだから。


07月04日(月)
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