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Diary
by y
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■大正時代も平成も、悩みは同じ?
今すごくハマって読んでいる文庫が『大正時代の身の上相談』(カタログハウス編・ちくま文庫¥680)という本。大正3年から11年の読売新聞から抜粋したものなのですが、もう妙に可笑しい。なにしろ冒頭から「接吻されて汚れた私は、もうお嫁にいけない」とかだったり! かと思うと、女飛行士になりたいとか、不倫に悩んでいたりとか(当時からスケベオヤジはいたのか!)おそろしくおせっかいな青年がいたりとか(ものしらずな女中に、この私が真の礼儀たるものを教えてあげたい!とか。いらん世話っちゅーに!)相談に答えるのは、今だと有名人とか芸能人とかだったりするけど、当時は新聞記者の担当者が答えていて、これがまた鋭かったり、ものすごく深い回答だったり。私も、身の上相談はこういう人に相談したいよと思います。
いやぁ〜、でも、なんちゅーか、悩みの本質は昔も今も同じなのかも...という気がします。通勤の合間に読んでいて、もうすぐ読み終えてしまいそうなんだけど、なんか読み終えるのが惜しいくらい面白い。
ところで。数年前に亡くなった父方の祖母。99歳で亡くなったのですが、祖母は明治生まれだったので「明治、大正、昭和、平成」を生き抜いた人だったのだなぁ。晩年の4,5年は少しボケてしまっていたけど、それまではホントにものすごく元気でシャンとした、まさに「かくしゃくたる老人」って感じの人でした。今改めて、すごいよばあちゃん、と、思いました。
06月19日(木)
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