ID:33418
日常妄想
by ミァハ
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■『欠け月』のこと。
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+部屋の大掃除をしていると、小説を書いていた当時、親しかった別の友達からもらった手紙が出てきた。『地に足をつけて、よく考えたほうがいい』とある。わたしが、小説を書いていることについて、そう書かれているのである(笑) 文字書きの友達に引きずられて書いているように見えたのだろう、わたしに対して、いままでどおり、イラストに力を入れて描いていくべきだ、と言っていた。『地に足を…』に続く文を、あえて省くと、欄外にメモってある。この友達は、自分の本心は少しも明かさないのに、巧妙に核心を突いて、相手の本心を探ろうとする傾向がある。手紙の存在は覚えていたが、内容の詳細までは忘れていた。読み返してみて、過去のことなのに、相変わらずだなと、笑った。

+当時のわたしは、おそらく、頭にきていたと思われる。どうせ才能無いさとか、なんでひとが好きでやっている趣味にまで口出すんだろうとか、いつもこれでもちゃんと考えてるよとか、苦笑したという程度ではなく、ムッときていたように思う。わたしも相変わらずである(笑)

+抽象的な言葉には、そのときの自分の心情を映し出すという効果がある。形の曖昧さを補完するために、自分で想像せざるを得ないからだ。前後の言葉から考える。何を指すのか。隠す理由は何か。続く言葉は何か。自分は、何を言われているのか。そうして、こういうときに自分の脳裏に出てきたことが、心の裏側に沈んでいる本心であること、自分の素の視点であることに気づくことが、多かったりする。
小説は結局、しばらくイラストと順繰りに書いていたが、書き上げることもなく、もちろん投稿することもなく、引き出しのコヤシになっている。この友達の言葉でやめたわけではない。ただ、『自分をもっとしっかり見てみろ』という意味である言葉が、長く引っ掛かっていた。

手紙は捨てた。けれどまた、おなじ言葉を気にする自分が居る。


(1012 02:07 UP)

10月11日(木)
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