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とかげの日記
by とかげ
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■大沢食堂極辛カレー(大沢食堂「極辛」への道完結編)
梅雨明けを間近に迎えた6月の蒸し暑い土曜日にその時は訪れた。
およそ一年に渡る修行の成果を試す時でもある。
今回は戦友LiNxとDさんEさんNさんが参戦してくれた。Kさんが直前で仕事になってしまい残念ながら不参加だった。
Eさんは極辛しか食べたことがない変人だ。しかし誕生日には極辛カレーにロウソクを立てる凄腕でもある。
Nさんはこの日記を読んで即極辛を挑戦した変わり者だ。ただでさえこの日記を読んでいるだけで変わり者なのに、聞くところによると、会社の仲間を大沢食堂に連れて行っては極辛を食べさせて悶え苦しむ様子を観察するのが趣味になりつつあるようだ。
Dは辛いのが食べられない唯一の普通の人。そしてLiNxは当然変人・・・いや、極辛を戦う戦友であった。勝負手ぬぐいを装備した戦友に向けて心の声がこう叫ぶ。あぁ、我が友よ、ついにこの日を迎える時が来たぞ!
そしてここに俺は宣言したのだった。
「普通のカレーを食べるように平然と食べる」と。
たかがカレーではないか。
味噌汁を最初に飲まないと完食出来ないだとか、そういうサイトの書き込みをたまに見たりするが、味噌汁だってカレーの合間にちゃんと飲むのだ。水だって普通に飲むぞ。カレーを食うのにテクニックなぞいらぬ!強大な難敵に挑む武器は、この銀色に輝くスプーンだけでいいのだ。
早食いではいけない。じっくりと辛さと対峙する。
大食いでもない。スパイスの攻撃をしっかりと受け止める。
注文するのは当然極辛カレー。LiNxは極辛ラーメン&極辛半チャーハン。Eさんは極辛カレー、Nさんは大辛カレー&餃子。そしてDは野菜ラーメン&半チャーハン。
まずは野菜ラーメン&半チャーハンが来た。ボリュームが凄いぞ。あれが半チャーハン?普通に一人前あるような気がする。続いて餃子。美味そうだ。そして極辛ラーメン&極辛半チャーハン登場。こいつもなかなかのボリュームだ。というか熱そうだぞ。
そして大辛カレーに続いて極辛カレー登場。やはりご飯の量が多い。単に唐辛子尽くしのような色合いではなく、落ち着いた色合いのハヤシライスのようなカレー。だが、騙されてはいけない。この中に俺の求めていた辛さが存在するのだ。
突然Eさんが、「私ルーだけでいいんで、ご飯とって」とのたまい、なぜか僕のライスが倍増している・・・。ルーだけ食べるEさんもどうかと思うが、俺のカレーはご飯だけ半端じゃなく大盛りになってしまったぞ。カレーのときは確かに大食いになるが、果たしてこんなに食えるのだろうか?辛さチャレンジだけでなく大食いチャレンジの様相を呈してきた。
だが、それを理由に完食できないなんてのは理由にならない理由だ。
とにかく挑むしかない。目の前にあるこのカレーを食べつくすことに全身全霊をかけて挑むのだ。
よし、いただきます。
もぐもぐもぐ・・・
うむ。ふむふむ、美味い。唐辛子の味しかしないということはなく、旨みも感じ取れる。
いつだったか英印主館のおばさんが言っていた苦味は感じられない。俺の舌の限界値は超えていないようだ。
だが辛い。かなり辛いな。
・・・でも、いけそうだ。手ごたえ充分だ。
だが、辛い・・・。
汗がにじむ。
辛いってば!
しかし一年の修行を経た俺様にとってはこんなの苦じゃ・・・・
・・・・・・
辛いぜ〜〜〜〜〜!ベイベ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!
うーむ・・・これはきついぞ。間違いなく今までで一番辛い。エチオピアの80倍よりカレー食堂心の100番より辛い。それにこのライスの量。完食できるのか・・・辛さより量が心配だ。いや、完食せねばならぬ。
もぐもぐもぐ・・・
うん、慣れてきた。しかしご飯が多い・・・ルーとご飯のペース配分を考えなくては・・・
よし、ここで味噌汁を飲む。
うげっ!し、しみるぜ!
なるほど、口の中が軽い炎症を起こしているようだ。味噌汁の塩分が強烈だ。あぁ、かすかに涙が出てきたぞ。鼻水攻撃を食らったことは数知れど、涙まで出てきたのは今回が初めてだ。しかし、これにひるむ俺様じゃないぞ。
わが戦友LiNxにふと目をやる。
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06月26日(日)
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