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兼松孝行の日々つれづれ
by 兼松孝行
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■中部日本高校演劇大会二日目感想
今「年度」最後の有給休暇をもらって、中部日本高校演劇大会二日目を見に瑞穂市総合センターオーロラホールへ。
とりあえず全体的な感想を。
去年も思ったけれど、やっぱりこのレベルになるといろんな意味でちゃんとしている。
ちゃんとしているけれど、どこの高校も一長一短ある。
地区大会や県大会が終わってから相当な時間をかけて稽古をしてきたと思うけれど、それでもやっぱり一長一短がある。
それだけ時間は有限だってことで、その有限な時間をどこに使ったかってことなんだろうなぁ。
そういえば会場が瑞穂市の立派なホールなんだけれど、何でこのホールにしちゃったんだろうなぁ。
どう見ても音楽ホールで、演劇には音が響きすぎる。
その分、台詞回しの早い高校には不利に働いちゃうんじゃないのかなぁ。
実際台詞回しが早くなると、途端に台詞の明瞭度が落ちちゃった。
そして、これは永遠の課題なのかなぁ、音響と照明の使い方がイマイチ。
タイミング然り、
ゲージ然り、
フェーダーの操作然り
だ。
そういえば、今回見た高校は総じて大道具はあまり建て込んでない。
役者で勝負しようって点は好感が持てる。
それに、北陸高校を除いて創作の台本で、高校生たちが自分たちで考えた言葉で立体化しているので(もちろん逆のパターンもあるけれど)どんな台詞も腹に落ちた台詞になってたなぁ。
ただ、オイラが行ってる津島北高校が辿り着けない境地かと言えば、そうでもない。
もちろんすぐには無理だけれど、ちゃんと階段を上って行けば、ここまではなんとか辿り着けそうな気がする。
でも、ここに辿り着くために決定的に違うものがある。
それは芝居に向き合う熱量だ。
温度差がまるで違う。
これは芝居の作り方を教えても身に付くものじゃないし、オイラが行った日だけ押し上げてもすぐに冷めてしまう。
本人たちが自分たちで熱量を増やして行くしかない。
そして今日この舞台には、有り余るほどの熱量を持った上演ばかりが続いて行った。
せっかく見たから各校一言ずつ感想を書いておきます。
富山第一高校「高校生 なう」(富山県)
LINEというアイテムを利用して、高校生のコミュニケーションの姿を描いた作品。
演劇部の中に演技のメゾットはない感じ。
だけど、テーマが生活に密着していて彼らが持っているコミュニケーションの難しさをしっかり描いていたような感じだ。
大人の意見を言うならばラストシーンに打ち解けた二人の空気を通したコミュニケーションで終わってくれたらよかったかなぁ。
そこに帰着してほしい。
なので、何となく希望は見えつつのBAD ENDな結末に感じた。
幕間討論会でお話ししてくれた70代の大先輩の言葉でとっても癒された。
名城大附属高校「マイ・ナンバー」(愛知県)
先に上演した富山第一高校とわりとかぶる内容だったかな。
こちらもバーチャルな世界で自分の居場所を見つけてしまった主人公のお話。
お話の展開が上手かったよなぁ。
芝居の展開は上手く行かなかったけれど。
誰でもハマって行く可能性のあるSNSの負の部分を見事に表現してたもんなぁ。
強烈なBAD ENDだった。
だけど、やっぱり最後は出演者の中の誰かが希望の光を見せてほしかったなぁ。
それが世界を描くってことだと思うんだけどなぁ。
北陸高校「虚言の城の王子」(福井県)
目の前に立ちはだかる絶望をどうやって乗り越えて行くのかって言う感じのお話。
元の台本があるからか、お話はしっかりしていたなぁ。
一見上手く見える役者だったけれど、台詞の読み間違いというか気持ちが腹から出てない台詞がたくさんあった。
だから見ているオイラは役者が発した言葉を頭の中で文字に直してそれを読みなおすっていう作業を強いる状況だった。
あと、芝居のテンポが一定で舞台上に演出がいなかったなぁって感じ。
台本があってここまで来たんだなぁって感じの舞台だったなぁ。
一宮高校「Everybody せい!」(愛知県)
地区大会で一度見た芝居。
あの時から5ヶ月が経って少しずつリニューアルされていたなぁ。
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12月25日(木)
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