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兼松孝行の日々つれづれ
by 兼松孝行
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■CD「佐野元春/In Motion 2003-増幅」
鎌倉芸術館自主文化事業としておこなわれた佐野元春のポエトリーリーディングライブをおさめたCD。

このアルバムで佐野元春はエピックソニーと契約を打ち切った。
それはCCCDの問題だ。
詳しくは論じないが、音楽の文化と商業主義のぶつかり合いみたいな話だ。

そしてこのCDは自主レーベルからの発売となった。
言い換えるとインディーズ盤という事だ。
うーむ、佐野元春がインディーズか・・・複雑な心境だ。

それはさておき、このライブアルバム、もともと20年ほど前に作られた詩を、今風に言葉を書き直して語られている。

バックで演奏しているビート部隊が秀逸だ。
こんなに上手いバンドはないというくらい音楽として成立している。
そして、そこに言葉を乗せて語る佐野元春のリーディングもなかなかのものだ。
テロや戦争といった、今の状況を的確に、そしてクールに見据え、その先の希望もしっかりと見せてくれている。

だけど、ハッキリ言って言葉遣いが難しい。
比喩的表現が、聞く側にそれ相当の知識を要求してくる。
同時に人生経験も要求してくる。
おかげで、一回聞いただけでは何の事やらさっぱり?
という詩もあった。
もちろん、現場にいて生身の姿を見ると、理解度はずいぶん上がってくるんだろうと思うのだけど。

あれ?
これは演劇と同じじゃないか、とふと思ったりもした。

だけど、ある意味何度も何度も聞きごたえがあっていいCDだと思った。

06月11日(金)
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