ID:31657
to Die
by 293とうめこ
[440314hit]

■捕食
おひさしぶりすぎてやばいですね。293です。
ちゃんとしろ自分。
しっかりしっかり。

--------------------------
それ

それなのだ

俺が欲していたものはそれなのだ!!!

***


いつもいつも俺は、
イライラと苦虫を噛み潰した様な感覚に捕われていた。
何とはなしに指を噛み、眉間に皺を寄せる。
誰ともなしに睨み、眼光鋭く世間に唾を吐きつけた。


俺は自分が異端で有る事を知っていた。


他人を威嚇し、牙を剥き、なのに愛を求めていた。
まるで手負いの獣の様。
そんな危ない奴に近付く野郎など誰一人としておらず、俺は孤独。
奴もそれは同じであった。
「堕威」
「あっ・・・なっ何?京くん」
堕威、知り合いでも他人でもない、奴。
他の奴とは何か違う。
出会った時から俺は奴に何かを感じていた。
奴もまた同じなのか・・・
堕威は他の奴以上に俺に怯えた。
目があうと恐怖の表情を露呈し、喋りかけると身をすくめる。
それはまるで子うさぎの様。
俺は獲物を狩る獣。
なぁ、似合いの二人やと思わん?

俺がオマエを捕食するんだ。

出会った時からそれなものだから、最近ではどうも彼を見る目が肉食獣のソレになってしまう。
値踏みし、息の根を止める眼差し。
あぁ、そうさ。俺は機会を狙っているのさ。
そして
今日

その日がきた。

「ちょっと話が有るねん」
「・・・・」

堕威を呼ぶのは簡単。
あいつは怯えているから、俺にすぐに従う。
従順は時として大きな痛手になる。
温室育ちの奴はそんな事も知らない。

誰も居ない通行不能の廊下。
誰も居ないから辺りもくらい。

堕威の顔も

見えない。

あぁ・・・・・
でも手に取る様にわかる。
怯えが空気に伝わってくるから、表情さえも読める。

俺は困惑した雰囲気の堕威を壁に押し付ける。
奴の喉からひゅっ・・・っと悲鳴じみた呼吸音
俺の喉はクッとこらえきれない唾液を飲む。
捕 食
狩 猟
ゲーム

本能が目を覚ます。
俺を先へと駆り立てる。
ここに愛などはいらない。
ただ需要と本能さえ有ればいい。

俺はその衝動のまま堕威ののど笛に噛み付いた。
「きょっ・・・くんっっっ!!!」
奴の恐怖と驚きとが混ざったみじめな声がきこえた。
笑みがこぼれる。
このまま噛みちぎり、堕威の血液を頭からかぶれたらどんなに幸せだろう。

俺が欲していたのは・・・これだ!!

その時確信に変わった。


そして確信は執着に変わる。
「喜んでええで、今日からオマエは俺の餌や」
荒々しく肌に噛み付きながらほのかな朱に変わってゆく奴に声をかける。
暗闇の中で硬直する奴の身体。
その反面蕩けてゆく俺の思考。
奴を食み、奴を糧にする。
甘美な誘惑。
堕威以外は考えれない。
堕威でなければいけない。
歪んだ強者の妄執。
弱者は一見奪われるばかりの可愛そうな動物。

だが

しかし・・・・・


俺にもわかっているのだ。

本当に弱いのはどちらなのか。
だから隠す。
弱肉強食にかこつける。

その獲物に執着する哀れなハンター

ハンターに食され哀願する優雅な餌

その間に愛などいらない。

ただその楔だけあればいい。

確固たる需要の楔だけ。

そうすれば


その強い楔に繋がれていれば


END

すいませんすいませんすいません。
もういつもどーり意味不明ですいません。
書きたかったのは、
愛を信じられない孤独な京さんと
無意識に京さんを誘う堕威ちゃん。
それだけっす。
03月04日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る