ID:31657
to Die
by 293とうめこ
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■暇なのかおいちゃんは
いや、もう寝る時間なんです、

でも・・・・・何かしたい気分だったのでW投稿

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美しい少年ガニュメデスを連れ去ったゼウスとはまさにこんな気分だったのだろうか。


水瓶の君

隣に居る

堕威が

星の輝く空を見上げ、それよりも美しく目を輝かせて。

「薫くん!ほらっ!また流れ星!あそこ北斗七星!!」

今日夜空を見に連れて来てよかった。

ちょっと遠くて時間かかったけど、空は澄んでいて綺麗やから星もよー見える。

静かに輝く月の光に照らされて浮かび上がった堕威の横顔は綺麗。

このままどこかへと攫ってしまいたいくらい。

ガニュメデに恋をしたゼウスの様に。

「ほら!薫くん!ペガスス座!」

「何?堕威、星座わかるん?」

「んーん!今日の為に調べた」

乙な事をしてくれる・・・・・

だったら俺も今考えてた話をしてやろう。

「堕威、水瓶座の元になるギリシャ神話しってるか?」

「そんなん有るん?知らへん!」

目が輝いている。きらきらと。

「ガニュメデって名前の美少年がおったんや。そのギリシャ神話によると。そいつがな、あんまりにもかわいいからゼウスいう神様がさらっていってしもて自分のお膝元で給仕さんにしてたねん。水瓶でネクタルいう神様の酒を客に注ぐ仕事や。それがな、そのゼウスの嫁はんが嫉妬したねん。ガニュメデに。でもって、ゼウスは危機を感じてその少年を星座にした。それが水瓶座やねん」

俺は堕威のちょっと冷えてきた手を途中暖めながら言う。

「へー。あほなおっさんやな」

堕威は手厳しい一言。

俺は苦笑い。

「でもな、俺は堕威ちゃん攫ってしまいたくなるよ。今でも時々」

本当だ。

それが俺の本当の思いだ。

狂おしいくらい愛してるだなんて台詞が痛い程身に沁みる。

堕威は一瞬ぽかんとして・・・・・

「攫ってもええけどお手柔らかにな」


そう切り返してきた。

・・・・・・・・・・・・・・・・そうかぁ・・・

・・・・・・・・・・・・・そう切り返してくるかぁ・・・・

愛しさが込み上げる。

あぁ、本当に攫ってしまいたい。

空をまたキラキラとした目で見詰める堕威を見て

俺は感極まるものを抑える事しかできなかった。


愛しい愛しい俺の水瓶座の君。

俺には妻も浮気性もないから、安心して攫われてな?

愛してるから。


END
10月04日(月)
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